特選AVレビュー『ネトカノ-柊るい-』（TMA）

ある日、自宅に送られてきた差出人不明のDVD。妙な好奇心から再生してみた青年・壮太は、恋人・瑞希の衝撃的な痴態を目の当たりにする......。人気サークル同人コミック待望の実写化！
高校3年の最後の夏、幼馴染の瑞希に告白して恋人同士になった壮太。陸上部のエースである彼女は最後の大会に備えて合宿に向かい、2人は別々の夏休みを過ごすことになった。そんなある日、壮太の元に差出人不明のDVDが送られてくる。再生してみると、そこには陸上部の顧問に犯され、肉奴隷となった瑞希の姿があった――。

ここ数年でめきめき増えてきた人気エロ漫画の実写化作品であります。
原作は人気同人サークル・Vパン'Sエクスタシーで、タイトルの「ネトカノ」はもちろん寝取られ彼女のこと。
いつも思うんですが、最近のアダルトコンテンツってAVもエロ漫画も世界観が変わりませんよね。例えばNTRやショタや熟女なんかはどちらでも人気が高く、映像だからこう、マンガだからこうっていうくくりはあんまりない。本作も、#NTR、#スポーツ女子、#調教、#日焼け痕......みたいなハッシュタグでくくれるストーリーです。
しかしだからといって、原作モノの面白さがないかといえばそうじゃないのが面白いところ。ヒロインのルックスからセリフ・コマ割りまでかなり忠実に再現しているから、原作を読んだ人なら絶対に楽しめるし、そうじゃない人でもマンガっぽい雰囲気は十分に感じられるんですよ。このあたりのこだわり具合は、やっぱりTMAです。

主人公の壮太は、銀縁メガネのヤサ男（絶対包茎）。
彼がDVDを再生するとまず画面に映し出されたのは、ベッドの上でカメラに向かって足を開かされている瑞希の姿。
「やっほー、壮太見てるぅ？」
なんてテンション高く話しかけてくるところを見ると、もうすでに調教済なんですね。自分が知ってるウブな彼女じゃない。よく見れば後ろには陸上部顧問（戸川夏也）がいて、見せつけるようにいちゃいちゃオッパイなんか触ってる。そこから、どういういきさつでこうなってしまったのかが語られていくというわけです。

ヒロインの瑞希は、合宿初日ロッカールームでいきなり先生にレイプされるも、薬を盛られたせいで力が入らずに相手を受け入れてしまいます。さらにスマホで撮ったレイプ動画をタテに関係を強要されているうちに、徐々にマッチョおやじのテクにハマっていってしまうという寸法。
ヒロイン役の柊るいはもともと身長145センチの妹系むっちり娘なんですが、見た目を原作の陸上少女（日焼け肌のポニーテール少女）にがっつり寄せていってるのがまず第一の見どころでしょう。セパレートの陸上ユニフォームの形にくっきりとついた日焼け痕がなかなかエロい。
また、話が進んでいくにつれてビキニや競泳水着姿で調教される姿が出てくるんですが、そういったコスチュームとの相性も意外にいいんですよね。日焼け痕と微妙にズレちゃったりしてるところがマニアック。原作の瞳の色に合わせて目に赤いコンタクトまで入れてるのもこだわりを感じます。

呆気にとられる主人公をよそにカメラに向かって告白を続ける瑞希。
大会の直前から貞操帯をつけられ、顧問が他の女子生徒とちちくりあう音を聞かされてもう限界だったこと。大会の最中に倒れてホテルに駆け込んでしまったこと。
「ごめんね、私こんなになっちゃった......」
そして始まった最後のカラミは、そこに主人公がいるかのようなカメラ目線で進みます。主観ネトラレとでも言いましょうか、ここが第二の見どころ。
柊るいちゃん、正直お芝居はそんなに上手じゃないんですが、彼氏に見せつけながらエッチするこのパートはイキイキしてて大変可愛かったです。

鬱勃起したい、でもあんまり生々しいのはちょっと......という人におすすめの、エロ漫画系NTR。
原作を読んでシンクロ具合を確かめるのも一興ですよ。

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『ネトカノ-柊るい-』（TMA）

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