特選AVレビュー『妹に筆おろしされた挙句、拘束され飼い慣らされてしまった僕。 - 神宮寺ナオ』（ドグマ）

童貞で彼女もいない、サエない僕の世話を焼いてくれる可愛い妹が、突然僕のことを好きだと言ってキスしてきた。以来、妹の行動はエスカレート！　ついにはボクの童貞を奪った挙句に、思いもよらない行為まで......。
タイトルだけ見るとドSなロリ妹に性奴隷にされた男の、嬉し恥ずかし変態体験物語のように思えるが、内容はかなり違う。物語は夕飯の食材が入ったスーパーの袋を手に、寄り添い歩く仲のいい兄妹というシーンから始まるのだが、そもそも神宮寺ナオちゃんはいわゆる「ロリ系」「妹系」ではない。細身で胸は小さめ、セーラー服はよく似合うものの言わば「優等生」の「クラス委員」タイプ。ボクはNHK朝ドラ『あまちゃん』で、足立ユイ役をやってた頃の橋本愛ちゃんを思い出した。さてそんな妹が訪れる兄の部屋は、部屋干しの洗濯物がぶら下がり、床には脱ぎ捨てた下着という散らかった部屋。「こうやってナオがちょくちょく来てくれるから助かるよ」という兄に、セーラー服にエプロンを着けながら「ちょっとォ、私を彼女代わりにしないでよ」と答える、典型的なしっかり者の妹にダメ兄貴の兄妹なのだ。

兄貴は工場勤務のサエない男だが、妹ナオは本当に優しい娘で、膝枕で耳掃除をしてくれたりする。「お兄ちゃんって、彼女いたことないの？　
まあ、モテるお兄ちゃんも想像できないけど」と言う妹に、「オレも結婚相手探すからさ」と答える兄。すると「キスしたことあるの？　教えてあげようか」とキャバ嬢のように膝に手を置いて、「こんなこと妹に教えられるなんて、本当に情けないお兄ちゃんだね」キスを求める。妹とこんなことしちゃいけないと思いつつ、童貞ではキスすら経験のない兄。欲望を抑えることができない。リオちゃんの方から舌を出してリードする。う～んもエロい。何がエロいかというと、「優等生」「クラス委員」タイプの女の子が積極的になるのがイヤらしいのだ。

リオはソコソコ性体験のある女の子という設定のようだ。兄の乳首をいじりながら、顎を優しく上げさせてキスを誘う。ベッドに仰向けに寝かせてセーラー分のまま跨り、チ×ポをさすりながら首筋、乳首と舐めていく。兄にMっ気があることも分かっているようだ。パンティを脱いで、顔面にマ×コを見せつけ、「さ、舐めて」とシックスナイン。そしていよいよチ×ポを股間に招き入れる。「それはヤバイよ、兄妹だから」「でも、お兄ちゃんも入れたいでしょ」と入れた瞬間、しかし経験のない兄は暴発してしまう。放出してしまうと男は冷静になるもの。「もう、こういうのはやめよう。ナオのことは可愛いけど、俺にとっては大切な妹なんだよ」と告げる。そう、モテないしサエなヤツだが、真面目なイイ男なのだ。しかしそんな兄に、ナオは「お兄ちゃん、最低」と去ってしまう。

そして別の日。やはり学校帰りに兄の夕食を作りにきたのだろう、セーラー服姿でスーパーのビニール袋を手に歩くナオ。しかしその表情は暗い。兄の部屋は相変わらずの散らかり放題である。ベッドに座り、兄の脱ぎ捨てたトランクスを手にする。ためらいつつその臭いを嗅ぐ。切ない思いが募るその表情。ココで観る者は理解する。妹はいい歳して童貞の兄に同情しているのではなく、ましてやダメ兄貴をからかって誘惑したわけでもない。彼女の心は純愛なのだ。チ×ポ汁の染みを舐め、臭いを深く吸いながらオナニーに耽る。どんどん高まり、パンティを脱ぎ大股開きで遂にはイッてしまう。妹は夢中になり過ぎて気づかなかったが、兄はいつの間にか帰っいて、その光景を見ていた。

オナニーしたまま疲れて眠ってしまったのだろう。ナオが目覚めるとその身体には毛布がかけられていた。兄もまた、単なるダメ男の童貞ではない。妹想いの優しい若者なのだ。浴室からはシャワーの音がする。意を決してセーラー服を脱ぎ全裸になって入るナオ。驚く兄に「私がオナニーしてたの見たでしょ」と問う。「見てないよ」「オチンチン勃ってるじゃない。私のこと、女として見てないのになぜ勃つの」と言いながら手コキ。「ダメだよ、ナオ」と喘ぐ兄に対し、「兄妹同士がヤッちゃダメって誰が決めたの？　大人が勝手に言ってるだけだよ」と、70年代のロマンポルノかATG映画のような台詞を放つナオちゃん。う～ん、シビレるなあ。ノーマルKIM監督には、初期作『冷たい性欲の少女達』（2007年・ドグマ）からして、こういう70年代青春映画的作風があったことを思い出した。

さてそんな風に言われ、兄のチ×ポもビンビンだ。跪いてしゃぶり始めるナオ。口の中で受け止め、白濁を口から垂らし、「お兄ちゃん、大好き」と、兄を見上げる切ない眼が美しい。ココまでなら、美しい兄妹愛の物語である。しかしそうはならなかった。ある日いつものように妹が夕食作りに訪ねていくと、部屋は妙に片付いている。「ウフフ、僕も会いたい」などと電話している兄だが、ナオに気づいて慌てて切る。「誰と話してたの？」「職場の友だちだよ」「別に切らなくていいじゃん」と、怒りに燃えるナオの恐ろしい形相。場面代わると、兄は椅子にパンツ一枚で、赤いガムテでグルグルに縛られている。妹が食事に睡眠導入剤を仕込んだのだ。スマホの履歴を見て、「ユカリって誰？　最近よくしゃべってるみたいだけど」。「（スマホ）見たの？　そういうのよくないよ」と兄が言うと、いきなり強烈なビンタだ。「ラインも見たんだけど。映画観に行ったの？　コレ、私がお兄ちゃんと観たいって言ったやつだよね」と怒りは止まらない。「お兄ちゃんに彼女なんて、私、絶対に許さないから」と、妹の純愛は醜く変態的に、その姿を変えていくのである。

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『妹に筆おろしされた挙句、拘束され飼い慣らされてしまった僕。 - 神宮寺ナオ』（ドグマ）

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