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【官能小説】羞恥の教室 第3部 第十四章 淫獣たちの宴・承前 【1】

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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
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羞恥の教室 第三部
第十四章 淫獣たちの宴・承前 【1】


著者=
小林電人


現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
淫獣たちの手に握られた忍と藤井の運命は!?
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第十四章 淫獣たちの宴・承前

I 罠1

藤井は早朝から車を飛ばしてN県へ向かっていた。昨夜はよく眠れなかった。ゆりの不安定な態度は、藤井の警戒心をかきたてた。その背後に脅迫者たちの影が見え隠れしているような気がした。

忍に続いてゆりまでも……。奴らはなぜ自分の大切な女を奪っていくのか。ゆりが彼らの手に落ちたという証拠は何もないのだが、藤井はそう感じていた。

敵はどんな奴らなのかは、全く不明だ。単なる一介の教師である藤井がかなう相手ではないのかもしれない。しかし、だからといってもう泣き寝入りすることも出来ない。忍を救うことが出来なかった辛さをもう味わいたくない。

腕力にはからっきし自信のない藤井だが、念のために懐に強力なスタンガンは忍ばせてあるし、ワンタッチで110番にかけられるように携帯電話を設定しておいた。

もちろん、これらは藤井の単なる思い過ごしで、ゆりと楽しい連休を過ごすことができるかもしれない。そうであって欲しいとも強く思う。

藤井の車は午前中のうちに目的地に到着しそうだ。念のために、ゆりにメールを打つ。

「もうすぐ着くけれど、大丈夫かな?」

意外なことにすぐ返事が返ってきた。

「はい。お待ちしています。早かったのですね。嬉しいです」

やはり自分の思い過ごしだったのだろうか。藤井は少し気が楽になる。そして、ゆりと二人っきりで山荘で過ごす休日のことを想像する。

思い切り甘い時間を楽しもう。色々なプレイもしよう。そうだ、もしその山荘の付近に人気がないようだったら、ゆりを全裸にして歩かせるなんてことをしても楽しいかもしれない。いくら人気がないとは言え、初めての野外露出。ゆりは恥ずかしがるだろうな。ああ、気が動転していて、調教用のグッズを全く持ってこなかったな。惜しいことをした……。

藤井はさっきまでの悲壮な決意を、すっかり忘れて、楽しい想像を広げていく。それは、最悪の事態を考えたくないという防衛本能だったのかもしれない。しかし、どんなに楽しいことを考えようとしても、胸の奥にある不安は決して消えることはなかった。


ゆりがメールで指定していた山荘に到着した。それは山の中にポツンと一軒だけ建っていた。古びた建物だった。別荘というイメージとは違って、普通の住宅地に建っているような二階建ての小さな家屋だった。

藤井は念を入れて、最初はわざとその建物を素通りして、数十メートル先で車を止めた。そしてゆりに到着したことを告げるメールを送った。

すぐに返事のメールが返ってきた。

「もう着いたんですか? お待ちしてます!」

藤井は車を降りて、徒歩でゆりの待つ山荘へと戻っていった。まだ不安は拭えない。上着のポケットの中に忍ばせたスタンガンを、そっと握りしめる。

山荘の前には車はなかった。ゆりの他に待っている人間はいないということか。いや、そうすると、ゆりはどうやってこの山荘まで来たというのだろう……。

そんなことを考えながら、藤井はまず建物の周りをそっと調べる。庭には雑草が生い茂っていて、ずいぶん放置されていることがわかる。手入れをしていない別荘とは、こんなものなのかな……。別荘を持つという生活とは無縁の藤井はそう思った。それ以外に特に不自然な点はなかった。

玄関に戻って、呼び鈴を鳴らした。しかし、反応はない。何度か鳴らしてみても結果は同じだった。おかしいなと思いつつ、ドアのノブを回してみると、鍵はかかっていなかった。開けて入ってみる。

見慣れたゆりのパンプスがあった。靴はそれだけ。他に人はいないようだ。

「来たよ、ゆり」

藤井はそう言いながら、上がってみる。ゆりの返事はない。廊下の突き当たりのドアを開けると、そこはリビングになっていた。立派なソファが置かれている。しかし、そこにゆりの姿はない。

「ゆりーっ」

藤井は大きな声でゆりを呼ぶ。返事はない。家を間違えたかとも思うが、玄関にあったパンプスは見慣れたゆりのものだった。靴があるということは外出したわけでのないだろう。

おかしいなと首をひねっていると、微かな音が聞こえた。それはジジジ……というモーター音と、くぐもった声のように聞こえる。二階からのようだ。

藤井はそっと階段を登った。ポケットの中でスタンガンを握りしめる。何か非常事態が起きているのだと、藤井の本能が告げる。

二階には三部屋があった。物音は、一番奥の部屋から聞こえている。藤井はその前に立ち、一度深呼吸をすると、ゆっくりとドアを開けた。

「んーっ、んんんっ」

その部屋の中央にはダブルサイズのベッドが置かれていた。そしてその上には、股間を天井へ向けるように身体を折りたたむ、いわゆるまんぐり返しの姿勢でロープで縛られた全裸の女がいた。ベッド自体に固定されているようで身動きが取れないようだ。股間の肉裂は露に剥き出しにされ、その上の窄まりには、アナル用のバイブが深々と突き刺さり、低いローター音を奏でていた。女はボールギャグを噛まされていたが、それは間違いなくゆりだった。

「ゆりっ!?」

藤井は一瞬だけ、ゆりがこんな格好で自分を驚かせようとしたのではないかなどと脳天気なことも考えたが、これだけの自縛が出来るゆりではない。何者かにこんな格好にさせられてしまったのだ。藤井は慌ててゆりに飛びつき、その縛めを解こうとした。

「誰だ、誰にこんなことを」

まず、ボールギャグを口から外す。たらりと透明な唾液が糸を引く。

ゆりは荒く息をつき、そして藤井を見て、声を漏らした。

「ああ、藤井さん……」
「ゆりっ、誰にこんなことをされたんだ?!」
「藤井さん……、ごめんなさい」

ゆりがそうつぶやいた瞬間、藤井は背後の気配に気づいた。振り向くと、そこには3人の男が立っていた。

「はじめまして、藤井先生」

全身の血が凍りついた。こいつらが、脅迫者だ。藤井はそう直感した。

「実際にお目にかかるのは初めてなんですけど、そんな気はしないですね。私たちは、ずいぶん藤井先生のことを観察させていただいていますからね」

短く刈り込んだ金髪の男が言った。笑顔を浮かべているが爬虫類のようなその目は、全くの無表情だ。

「お前らの仕業か?! 何もかもが?」
「いや、本当は藤井先生のことは、どうでもいいというか、オマケみたいなものなんですけどね。でも意外に面白いことになって来たんで、せっかくなので最後までおつき合いしてもらおうかと思いまして」
「何を言ってるんだ?! おい、ゆりに何をしたんだ? それから……」

忍をどうしたのかを問い詰めようとして、藤井は口ごもる。ゆりには、忍との関係のことは話していなかったからだ。

「ああ、忍ちゃんのことですか。安心して下さい。元気ですよ。元気に私たちのアナル奴隷になってくれてますよ」
「何だって!」

藤井は思わずその金髪の男に飛びかかろうとした。警戒心の強い藤井だったが、自制が効かなかった。強い怒りだけが膨れあがっていた。

しかし藤井は、金髪の男に指一本触れることもなかった。横にいた大柄で屈強な男が藤井を後ろから羽交い締めにしたからだ。

「ずいぶんと乱暴じゃないか、先生。教師たるもの、もっと平和的に話をしないといけないんじゃないのか?」
「は、離せっ」

藤井はじたばたと抵抗するが、男の腕力は強く、まったく身動きが取れない。

「せっかくだから、これからゆり先生を可愛がるところを見てもらいましょうよ」

金髪の男はベッドの上のゆりに近づく。

「ああ、許して下さい……」

男は哀願するゆりの口に、外されたボールギャグを再び装着した。

「藤井先生もご存じの通り、この谷口ゆり先生もアナルが感じる女性でしてね」

金髪の男は肛門に入りっぱなしだったアナルバイブをつかむと、ゆっくりと出し入れさせた。

「んんーっ!」

ボールギャグで塞がれた口から、くぐもった悲鳴が漏れる。

「やめろっ、ゆりを離すんだ。やめろ、やめてくれっ!」

藤井は気が狂ったように叫び、暴れるが羽交い締めにしている男の腕がびくともしない。

「先生、大人しく見ていなよ。うちのリーダーのテクはすごいからさ」

金髪の男は、アナルバイブを自在に操った。上下に出し入れするだけではなく、左右に、そしてねじり込むような回転、さらに振動の強弱も細かく変えていく。その度に、最初は単なる悲鳴だったゆりの声が、次第に甘いものへと変わっていくのだ。

「ほら、藤井先生。ごらんよ」

もう一人の眼鏡をかけた男が、ゆりの肉裂に指をかけ、左右に大きく開いた。

真っ赤に充血した内壁が剥き出しになり、そこから透明な液がとろりとこぼれ落ちた。

「お尻の穴を責められて、こんなに感じてるんですよ、ゆり先生は。藤井先生に責められてる時と、どっちが感じてるかなぁ」
「や、やめろ!」

藤井は目を背ける。縛られて無理矢理とはいえ、他人の手で肛門を責められて感じているゆりの姿は見たくなかった。そのあられもない姿は藤井だけが知っているはずだった。

「ほら、膣もクリトリスも全く刺激してないんですよ。肛門を責められるだけで、ゆり先生はこんなに感じちゃってるんです。まったく教師の風上にもおけない破廉恥な女ですよねぇ。お尻の穴で感じるなんて」

金髪の男はおどけた口調でそう言いながら、アナルバイブを操る。その動きは次第に速くなり、それと同時にゆりの反応も激しくなっていく。ゆりが間もなく絶頂を迎えそうだということは目にも明らかだ。

「んぐぅ、んぎぃあーんー!」

ボールギャグで塞がれた口で、ゆりは藤井の名前を呼んでいた。

「ゆりっ、ゆりっ!」

藤井もゆりの名を叫ぶ。

「んんっ、あめぇ、んぎぃあーんー!」

そしてゆりは全身を仰け反らせて、大きく痙攣した。まんぐり返しという女性としては最も恥ずかしい姿勢のままで、ゆりは絶頂に達した。声にならない悲鳴が上がり、それからぐったりと動かなくなった。

ゆりが絶頂を迎えたことを見届けると、金髪の男はアナルバイブのスイッチを切って、まだヒクヒクと痙攣を続ける窄まりから抜き取った。抜き出される瞬間、ゆりの身体はビクンと反応したが、その後はまた動かなくなった。ゆりは目を閉じたままだ。眼鏡の男が頬を軽くはたくが、動かない。

「アナルでイッて失神しちゃったみたいだね、ゆり先生」
「お前ら、なんてことを……」

羽交い締めされたまま藤井は呻いた。

「これからもっと面白いものをお見せできると思いますよ、藤井先生。何しろ藤井先生は今回のショーの特別ゲストですからね」
「ショー?」
「愛しい忍ちゃんにも会わせてあげられますよ。もっとも、もう藤井先生はゆり先生の方が大事なのかな?」
「忍は……、忍は?!」
「それは後でのお楽しみですよ。いいぜ、吉村」

金髪の男が合図をすると、屈強な男は藤井の首を締め上げていた腕に力を込めた。

「く、何をするんだ……」
「ちょっとお休みしてて下さいよ、藤井先生。ショーの会場は秘密なもんでね」

男は藤井の頸動脈を締め上げた。藤井の意識は暗闇の中へと落ちていった。

「し、忍……」

藤井はそう呟くと、そのままガクリと頭を垂らした。

(続く)

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