同人ソフトレビュー『六条純子の排泄告白配信』(雨山電信社)

主人公の女子学生「六条純子」は、幼き日のふとしたきっかけから排泄嗜好に目ざめ、過激なプレイに深くのめり込んでいくようになった。ある日、彼女はインターネットの生中継サイトでそんな自分の性癖を語り始める――。コミックマーケットに出品されたマニア性に溢れる漫画作品の電子書籍版!!
誰にも知られてはいけない秘密の愉しみ。誰にも知られてはいけないのに、知られた時のことを考えると心臓はより激しく脈打ち始める......。露出狂。「見られたくない」と「見られたい」の間を往復し続ける快楽の求道者。それも、彼女が耽溺しているのは人間として一番見られたくない行為、排泄でした。

こちらはサークル「雨山電信社」がコミックマーケット82にて販売した新刊『六条純子の排泄告白配信』の電子書籍版です。排泄行為と露出がテーマとなっており、ノーマルなセックスはありません。セックスどころか、何も挿入されることもありません。ひたすらに排泄と露出です。ZIPファイルを解凍するとPCで読みやすいサイズに縮小された画像と2090x3000pxの高解像度版の二種類が収録されています。元がコミックなので、当然電子版もコミックです。ちなみに書籍版はコミックとらのあなでも販売中です。


本作の主人公、女学生・六条純子はどこにでもいる女子学生です。地味目な髪型に丸メガネ、ちょっとタヌキっぽい顔ですね。スタイルも特別に良いというわけではありません。おっぱいは大きめですが、どちらかと言うと太めです。ですが、アイドルならまだしも、むしろこういう女の子のほうにエロスを感じるのはきっと私だけではないでしょう。そんな純子さんにはある秘密の趣味がありました。そう「排泄」です。


物語は純子さんが、インターネットの生中継サイトを使って不特定多数のインターネットユーザーに対して、自分の性癖を語り始めるところから始まります。純子さんは語ります。なぜ「公然排泄」という性癖をもつに至ったか。それは本当に偶然でした。学校の写生大会の折に便意を催した純子さんはトイレを探すのですが見つかりません。仕方がなく、なるべく人気のない場所を探して排泄に及んだ純子さん。人気のない場所とはいえ、誰かが通りかかれば大きな尻と大量の排泄物が丸見えになるようなスポットでの排泄は純子さんにかつてない興奮と快楽を与えました。そして彼女は、野外排泄に夢中になってしまったのです。　


彼女の行為は過激化していきます。野外での排泄のみならず、浣腸を使ったコンビニでの大量排泄と、排泄物の置き捨て。さらには校内での脱糞と露出。そして最期に至るのがインターネットでの自らの性癖の告白と排泄の中継でした。


物語は純子さんの目線から、純子さんの独白という形で語られます。排泄行為の快楽から、誰かに見られたらどうしよう、でも見られたい、という心の逡巡。見られたら全てがおしまいだ、と思いながらもより見られる危険の高い行為をしてしまう心理の動きが、すっかり興奮した彼女の言葉で綴られていきます。全身をまるめ便意を我慢する姿や興奮しきった彼女の、決して美しいとは言えない排便ヅラがなんとも下品でエロスを感じさせます。ちなみに作中で、彼女の行為は一度足りとも誰かにバレることはありません。終始、密かな告白なのです。


デカ尻に添えられた緩みきったアナル、尻毛も処理されないまま自由奔放に生えっぱなし。排便の量も「どんだけ飯を食べているのか」と言った量で、これも二次元ならではの豪快さですね（本当にこのくらい出せる人もいるのかもしれませんが......）。どこにでもいそうな普通な地味子の、下品で下劣な密かなエロス、ぜひともご賞味ください。

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『六条純子の排泄告白配信』(雨山電信社)

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