発売日：2011年4月15日
品番：GL-003
収録時間：130分　
定価：2980円
メーカー：プラム

文＝淫語魔

「関西円光（中田氏）」ってタイトルはまさに隠語ですね。女子校生っぽい制服をきた女の子が登場して、関西弁を話すハメ撮り師に中出しされちゃうという内容なのですが、このタイトルからして、あの「関西援交シリーズ」を想起させます。児童ポルノの地下ビデオとしてその名を馳せた同シリーズは、実際に本物の女子校生を使っていたということで2005年に摘発されてしまいましたが、不法ながらいまだに根強い人気があるのも事実。もちろんこの作品はちゃんとしたメーカーのAVなので、年齢的にはクリアーになっていると思いますが、いやぁ、この作品はリアル感が満載です。

女の子は2人。1人は長目の黒髪にスレンダーな女の子。もう1人はややポッチャリで巨乳の女の子。どちらもどこにでもいそうな普通のルックス。
対するハメ撮り師は、顔こそにわかに映し出されませんが、髪の毛の薄さやそのメタボ腹からどう見ても中年のオッサン。
このオッサンが世間知らずの女の子たちを相手に、関西弁でテキトーなことをぺらぺらしゃべりまくって自分のペースに巻き込んでいきます。そしてオッサンの欲望のおもむくまま、どんどんコトが進みます。女の子たちはただただ男のいいなりで、最終的にはSEXをするわけですが、そこにはまったくの愛情が感じられず、SEXそのものがものすごくドライです。それが返って「援助交際」の生々しさを醸し出しています。

まずは制服を着た2人の女子校生を目隠しして、いきなり電マ。どんどん服を脱がせていきキスしたり乳首をいじったりやりたい放題。「ええ気持ちやーん」とか言いながら、乳首やマンコに電マを当てて、女の子たちをあえがせます。女子校生の2人は完全に無抵抗状態なので男の傍若無人さが目立ちますが、まぁ援交なんて「こちらの言うことを聞いてくれればお金をあげるよ」ってことでしょうから、こんなふうにならなければウソというものです。

1人の女の子には自分のナニをフェラチオさせつつ、もう一方の子のおまんこを舐める。その後オッサンは電マをクリに当てつつ、チンコをマンコにこすり「どないしたいんや？」としつこく聞く。ようやく「中に入れてほしい……」と言わせるとゆっくり挿入。女の子の声のあえぎが一段と高くなる。

ここまでのフレームワークはお世辞にもうまいとは言えません。いかにも素人が撮っているって感じで、カメラや電マのコードが画面の前をたれまくるわ、照明が足りなくて暗くて見えにくいところがあるわ。天地が逆さまで、かなり自由すぎる映像だったりします。さらに進行そのものがダラダラしていて、間延びしているところもあるのですが、でもそういうところもひっくるめて、この作品はそういった素人臭さがまたリアル感を創出してもいます。だからでしょうか、自分はこのオッサンがものすごくうらやましく思えました。
オッサンのうめく声もガンガンに入っていて、「ええで、めっちゃええ」とか言いまくっているのですが、それがそんなにうざく感じないから不思議です。
作品も220分とやたら長いんですが、下手なカットがないので、たとえば中出しなどは真性としか思えません。そういう部分もリアルさを感じさせます。

その後、お風呂のシーンや軽いおしゃべりなどを挟んで、今度はブルマの体操着と穴あきスク水を着せてのプレイ。基本的にはコスプレ好きのオッサンのようです。
ベッドの上に四つん這いにさせ、お尻を2つ並べてのファック。正常位、後背位となって、最後は騎乗位から発射しそうになったところを膣から抜いてもう1人の女の子に口内射精。
「うぉっ、うぉっ」とうめく男は本当に気持ちよさそうです。

ファック中にハメているところをもう1人の女の子に見せつけ、ときおりマンコからはずしてもその女の子にフェラしてもらったりするシーンが何回も観られます。
ファックとフェラを交互にさせるのもこの関西援交オヤジの性癖なんでしょう。
このオッサンはこういうことがしたくてたまらないんだなぁということが、様々な箇所で強く伝わってきます。

オッサンは顔にモザイクがかかっているのですが、かなり伸びたひげ面で髪の毛も汚らしく伸びた変な髪型。白髪染めなのかブラウンの髪の色がさらにだらしなさを感じさせます。
本来なら、こんな男優はありえないと思うのですが、「援交」ものでここまでリアルだとそれもありかなぁと思えてしまう。

女の子たちも最後のほうは、そこそこキャッキャッ言っているのですが、それでもビジネスライクな感じからは脱しきれていません。だけど「援助交際ビデオ」としては生々しい。

欲望丸出しの素人臭さがいい風に出ている快作。
生々しいSEXというのは、決して「愛のあるSEX」だけとはかぎらないってことなんでしょうね。むしろお金だけの割り切ったSEXというのも妙に生々しいんだなぁ。