監督:ヘンリー塚本
発売日:2011年2月25日
品番:FAX-326
収録時間: 114分
定価:3500円
メーカー:FAプロ
文=安田理央
もうこのタイトルだけで、「ああ、ヘンリー塚本の独壇場だな」って思いますよね。戦時中から戦後にかけての昭和を舞台にした5編を収録。これらは独立したエピソードなのですが、リンゴが重要なシンボルとして出てくるということで、つながりを見せるという構成も見事ですね。
最近のヘンリー作品は、いつもオムニバスの第一話が一番完成度高いのですが、今回もそうでした。明日に出征を控えた男と、その妻と連れ子である娘を描いた「赤いりんごと近親相姦」は、エロティックで泣ける作品。男はやたらと精力が強いのですが(花岡じったですからね!)、寝たきりの妻はそれに応えてあげることができません。そこで妻は娘に、自分の代わりに抱かれてくれと頼むのです。
「母ちゃんが元気なら頼まんけど。これがあたしたちの銃後の勤めだと思って」
そして娘は義父に抱かれます。むちむちとした白く初々しい永瀬あきの身体が、艶かしくて素晴らしいです。
終わった後に、一個のリンゴを二人で一口ずつ交互に噛るシーン、そして日の丸の旗を掲げて父親を見送るシーンなど、涙が出てきますね。
その他、やはり出征直前をテーマにした「姉29才・弟25才 出征前の近親相姦」、父親と義兄と関係をもってしまう娘を描いた「赤いリンゴと接吻とSEXと近親相姦」、あっけらかんと青姦しまくる農家夫婦の「もんぺと青姦」、土手で激しく愛しあう「黄昏時に人妻と青姦」と、どれをとってもヘンリー塚本にしか描けない世界です。
近親相姦といっても、いちおう血がつながってない関係が多いせいか、あまりドロドロした陰湿なムードはないのですが、それでもどこか切なさを感じさせてくれるところが、いいんですよね。そしてそれがちゃんとエロにつながってるところがAVとして秀逸。
第四話、青空の下で、大股開きでクンニされながら妻がいいます。
「なんで男ってオンナのマンコばっか見たいんかね」
すると夫が答えます。
「そりゃ、おめえ、こん中、入れたら、とてつもねく気持ちいもん」
ああ、真理だな、と思いました。
出演している女優も、男優も、みーんないい顔いい身体してるところも、またヘンリーマジックなんですよね。他の作品で見る彼女たちと全然違うんだもんなぁ。
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