1983年5月号 「東京SM見聞録」【2】
1983年5月号 「東京SM見聞録」【2】
好奇心旺盛な夫妻の、SMプレイを突撃モニター!
●魅力的な夫人
ところで今回のプレイ志願者、というよりプレイヤーのO夫妻だが、夫君のO氏から編集部に電話があったときはまだ夫人の了解が得られていなかったのである。
だが、O氏の口ぶりには充分に説得の自信が窺え、電話の応待をした私としても大いに期待していたところ約半月後の2月なかば朗報が届いた。裏を返せば約半月かけてO氏は夫人を説得したことになる。
その代償として夫人が求めたのが、東京のSMクラブやSMショーの探訪、観賞とか。
だが、実際は、それは好奇心旺盛な夫妻で計画したことで、それとはべつに夫人の求めた代償というのは都心の一流ホテルに最低3泊はして旅行者気分を満喫したいということだったようである。
O夫妻と会ったのは、そのホテルのロビーだった。
O氏はコールテンの上下にノーネクタイでシャツとベストというラフスタイル。広い額に人なつっこい眼、容貌にマッチした鼻の下にたくわえた髭――役者でいえば渋い性格俳優といった感じだ。
一方の由紀さんと紹介された夫人のほうはセミロングの髪の生え際、そして額がきれいで曲眉豊頬、チャーミングで色っぽい雰囲気をもった女性である。薄い色のファッショングラスをかけ、すらりとした体に黒いシックなドレスがよく似合う。おしゃれが身についている。
そんな魅力的な夫人に、私の気持はもう夫妻のプレイのほうに飛んでいた。が、そんなことはオクビにも出さず夫人にきいてみた。
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