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貴男の隣で仕事をしている同僚OLが、近所のきれいな若奥さんが、実は華麗なミストレス。そんな妄想を抱いて悶々としたことはありませんか?
元女王様のフリーライター・早川舞がおくる、素人女性たちのS性調査コーナー。普通の女性たちが抱くサディスティックな願望が、今白日の下に! |
前編より続く ――母性! また世のM男どもが狂喜乱舞しそうな言葉をサラリと……。 母性というか、お姉さんぶりたいという感じかな(笑)。大学のときに仲良くしていた女性の後輩がいたんですけど、本当にお嬢様育ちで、見ていていろいろ危なっかしかったんです。そのときに初めて誰かを守ってあげたい、頼られたいって思うようになりました。 ――なんだかいい香りがしてきそうなエピソードですね。 でも、最近は女性だけでなく、男性に対してもそう思えるようになりましたよ。怒ったり叩いたり、一般的に言われているようなSMっぽいことはできないけど、頼られてみたい、主導権を握ってみたい、って。私、女王様にはなれないけど、お姉さんになってみたいですね。昔は完全にM気質というか、引っ張っていってもらいたいって思うばっかりだったんですけど、ちょっと大人になりました(笑)。 ――いい話ですねー。でもそうなると物理的なというか、実際のSMにはほとんど興味がないわけですよね? そんなこともないんです。小学生の頃から、父の書斎にあった澁澤(龍彦)とか読んでいて、漠然とした憧れは抱いていました。 ――でも想像だけで、そういう世界に足を踏み入れてみようとは思わなかった、と。 ええ。身近に実践している人がいたから、自分にはその必要がなかったのかもしれません。私の父と母は、絶対M男とS女だと思うんですよ。「行為」をしていたというわけではなく、メンタルが。 ――どういうところを見て、そう思われるようになったんですか? 母のほうは、躾がやたら厳しかったんです。食事のときに不注意でテーブルに落としたものを、そのまま口で食べさせられるとか。「子供は褒めるとつけあがる」が口癖で、ほとんど褒められたことがありませんでした。いつも些細なことで怒られていて。その分、父が優しかったんですけど。父のほうは逆にちょっと気弱な感じで。あの母についていけるんですから、これは絶対にハードMだなと(笑)。あとは書棚のラインナップを見てそう思いました。大人になってから思い返すと、SM系が多かったな、って。 ――では最後に、全国のM男性に一言! ともに頑張りましょうね。 (「スナイパーEVE」vol.21より再録) |
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