スナイパーEVE mobile

0301街角ミストレス調査隊

素人女性の隠されたS的傾向をナンパでチェック! M男性におくる珠玉の電脳活字ワールド

第11回 25歳商社事務系アルバイト 後編
01.16 14:30更新

mistress011.gif

取材・文○早川舞
Text by HAYAKAWA MAI

貴男の隣で仕事をしている同僚OLが、近所のきれいな若奥さんが、実は華麗なミストレス。そんな妄想を抱いて悶々としたことはありませんか?
元女王様のフリーライター・早川舞がおくる、素人女性たちのS性調査コーナー。普通の女性たちが抱くサディスティックな願望が、今白日の下に!

前編より続く

――母性! また世のM男どもが狂喜乱舞しそうな言葉をサラリと……。

母性というか、お姉さんぶりたいという感じかな(笑)。大学のときに仲良くしていた女性の後輩がいたんですけど、本当にお嬢様育ちで、見ていていろいろ危なっかしかったんです。そのときに初めて誰かを守ってあげたい、頼られたいって思うようになりました。

――なんだかいい香りがしてきそうなエピソードですね。

でも、最近は女性だけでなく、男性に対してもそう思えるようになりましたよ。怒ったり叩いたり、一般的に言われているようなSMっぽいことはできないけど、頼られてみたい、主導権を握ってみたい、って。私、女王様にはなれないけど、お姉さんになってみたいですね。昔は完全にM気質というか、引っ張っていってもらいたいって思うばっかりだったんですけど、ちょっと大人になりました(笑)。

――いい話ですねー。でもそうなると物理的なというか、実際のSMにはほとんど興味がないわけですよね?

そんなこともないんです。小学生の頃から、父の書斎にあった澁澤(龍彦)とか読んでいて、漠然とした憧れは抱いていました。

――でも想像だけで、そういう世界に足を踏み入れてみようとは思わなかった、と。

ええ。身近に実践している人がいたから、自分にはその必要がなかったのかもしれません。私の父と母は、絶対M男とS女だと思うんですよ。「行為」をしていたというわけではなく、メンタルが。

――どういうところを見て、そう思われるようになったんですか?

母のほうは、躾がやたら厳しかったんです。食事のときに不注意でテーブルに落としたものを、そのまま口で食べさせられるとか。「子供は褒めるとつけあがる」が口癖で、ほとんど褒められたことがありませんでした。いつも些細なことで怒られていて。その分、父が優しかったんですけど。父のほうは逆にちょっと気弱な感じで。あの母についていけるんですから、これは絶対にハードMだなと(笑)。あとは書棚のラインナップを見てそう思いました。大人になってから思い返すと、SM系が多かったな、って。

――では最後に、全国のM男性に一言!

ともに頑張りましょうね。

(「スナイパーEVE」vol.21より再録)





COPYRIGHT(C)2012
WaileaPublishing