取材･文○早川舞
Text by HAYAKAWA MAI

前編より続く

――SMで何か使ってみたい道具ってあります?

使ってみたいっていうか、ひととおりは家にありますよｰ。縄、手錠、ﾊﾞｲﾌﾞ、ﾛｰﾀｰ。でも最近はもっぱら彼氏に使われるほうですけど……。

――なんだかもったいない!(笑) 逆に使ってみたいって思うときはありませんか?

男相手にはないけど、女の子相手のときはあるかなぁ。っていうか、実際使ったことありますよ。

――えっ、どんなふうに?

相手を裸でよつんばいにさせて、後ろからﾊﾞｲﾌﾞでｵﾗｵﾗって責めるんです。乱暴にやるから相手も痛がるんだけど、そのときの顔がたまんないんですよねｰ。

――それって完璧にｵﾔｼﾞじゃないですか! 根っからのSって感じですが、男をｲｼﾞめたいとは思わないんですか?

男に負けたくない願望はあるんですけど、男のほうは正々堂々とした勝負で張り合おうと思っちゃうんですよ。仕事で絶対にｱｲﾂよりいい成績残してやる!みたいな。あ、でも昔、水商売のﾊﾞｲﾄをしていたときは、男から少しでもﾎﾞったくろうとはしてました!

――そういう従業員は店的に頼りになるでしょｰねぇ。

そういえばMの人が来たこともありましたよ! みんなの前で踏んでくれ!っていうの。そんなのできない!って断わっちゃったんですけど。

――残念ですねぇ(遠い目)。まぁ公衆の面前で、ってところが問題だったと思うんですが。ちなみにSMにはどんなｲﾒｰｼﾞがありますか?

｢極論の愛｣みたいな感じですね。世界の中心で叫んじゃいそうな。あとは私、死体とか好きなんですけど、そっちともちょっと繋がるかもしれない。死姦とか好きなんですけど、それって少しSMと似ているかもしれないですよね。相手がただのﾓﾉになっている、っていうところにｿﾞｸｿﾞｸするんです。

――最後の最後に深くなりましたね。では締めましょう。全国のM男性に一言!

Mの道を突き進んでも、家族は大事にして下さい。

(｢ｽﾅｲﾊﾟｰEVE｣vol.22より再録)