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▼ スナイパーアーカイブ・ギャラリー 1988年6月号 読者投稿小説「母なる夜」【3】


作= Hibi Seiichi


ある夜、一人の受験生と彼の美貌の母の前に現われた恐るべき訪問者。平和な家庭を崩壊させる恥辱行為の数々は徐々にエスカレートし、母と子の禁断の関係までも強制する――。確かな筆致でスピード感のある凌辱展開を愉しませる官能バイオレンス・ロマン。『S&Mスナイパー』1988年6月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全13回に分けてお届けします。


【3】仮面を外した家庭教師

「やっ、やめて下さい!いっ、今なら間に合います。考えなおして下さい!」
「ここまできて、そうはいきませんよ」

渋沢は非情な笑いを浮かべて、和子のブラウスのボタンを外し始めた。

「いっ、いやっ、やめて下さい!宏だって見ているじゃないですか!」

和子は激しく体を振りたくって抵抗した。それを見た宏の体は怒りで火のように熱くなった。

「何するんだ。やめろー!」

宏はありったけの声で叫んだ。

(洗濯ヒモで縛られてさえいなければ......)

自分の母親が目の前で裸にされる――そう思っただけで宏の胸は張り裂けそうになった。

「やめろ、手を離せ!」

必死で叫ぶ宏だが、体をイモ虫のようにくねらせるのが精一杯の自分が情けなかった。

「お......お願い、やめて下さい。お金なら好きなだけ差し上げます」

ブラウスのボタンを外されながら、美しい顔を困惑に歪めて叫んだ和子を渋沢は、ジッと見詰めた。

「お金なんかいらねえよ。俺は初めて奥さんを見た時から犯したいと思っていたんだ。今まで旦那の帰らない夜を調べながら機会を狙っていたんだよ」
「!」

和子は絶句した。宏も信じられないという顔で渋沢を見た。何と恐ろしい家庭教師を雇ってしまったのだろう――二人は同時にそう思った。

(続く)


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