監督:二村ヒトシ
発売日:2012年6月25日
品番:mdve006
収録時間:132分
定価:3990円(税込)
メーカー:MotheRs
文=
鈴木られこ
「AV女優だって、恋をしたら普通のセックスをします」というコンセプトの元、女優の好みである男優をリクエストしてもらい、等身大の篠めぐみとして、貪り合うようなしかし奇を衒わないセックスを表現してもらおうという作品です。
監督は、二村ヒトシさん。主演女優に抜擢されている篠めぐみさんは、華奢な体つきと童顔のロリータ的ルックスで人気の女優さんです。
ちょっと昭和っぽい雰囲気であえぎ声も自然な感じで可愛らしく、良い意味で普通で、その表情と華奢さゆえかちょっと薄幸そうに見える女性です。
「面白いな」と思ったのが、普段ロリータカテゴリーに居るらしき女優さんながら、表情や反応などがどちらかというとむしろ割と熟女っぽいなと感じたことです。
老けて見えるとかではなくて、童顔だし決して消極的ではないにも拘らず、「これでいいのかしら?」という不安な気持ちが透けて見えるような方で、そこが、戸惑いが有りながらも怖い物知らずな少女とは違った印象を与えているように思います。
相手に選ばれた男性には、「ありゃ! この方がタイプですか!?」という個人的な驚きがありましたが、気を取り直して観進めることに。
白い水玉のワンピースを着ためぐみさんと、白い上下の男優さん。白昼のソファの上でプレイが始まります。
まずは、恋人同士のようなキスから。
そんなに過激な行為をしてないうちから終始興奮気味に発せられる「ハァハァ」と求め合う吐息が恋愛気分を盛り上げます。
またマイクが車の音や周囲の生活音をかすかに拾っているので、日常が淡々と流れてる中で二人だけが白昼からセックスに没頭してるという生々しさが伝わってきます。
プレイ内容は、服を着たままの長いディープキスから、男性への乳首舐めと下着の上からのタッチ、下着の上からお互いの下半身を擦り合わせたり、下着の上からのペニスへのタッチや生フェラ、バックからのクンニ、そして挿入など。
めぐみさんの、汗で顔に張り付く後れ毛や、小さくて丸いお尻が可愛いです。
台詞らしい台詞はほぼ有りません。
すごくノーマルなプレイや反応で、おそらく男性であれば「これが篠めぐみの、普段のセックスか~」と彼氏になった気分で楽しむのかなと思うのですが、個人的にはリアル過ぎて観てて若干照れました。
AVを観るときは人のセックスを観るという意識なんですが、この作品はリアルさゆえ自分のセックスを撮ったビデオを観せられてる感じがしてちょっと決まりが悪いのかもしれません。
ところで、最初「この方がタイプですか!?」と言ってしまった男優さんですが、観ているうちにそのタフさ諸々をちょっと「良いな」と思ってきてしまいました。
一方か細いからだが激しく突かれて感じている女優さんの様子を見ていると、直結した性器と脳だけが存在の主たるもので、他の部分は全てただその二つを繋いでる物のように見えて来て不思議な感じがします。
そして、多くの女優さんがそうなのかもしれませんが、この方も感じてくるとどんどん綺麗になるタイプですね。
女性が深く感じてくるとどうしてこう綺麗になっていくんでしょうか。
こういう少し殻の有る感じの人のほうが、感じて開放されていく様子を見る醍醐味が有ります。
作品は真ん中で、昼のシチュエーションと夜のシチュエーションに別れていて、それぞれで一通りのセックスするという構成なのですが、セットや照明・衣装、それに合わせて演技の雰囲気が多少変わるだけで、そんなに大きな印象の変化はありません。
ただ後半は挿入までの時間が大幅に長くなるのと、女性が男性を後ろ側から愛撫するシチュエーションが多いこと、数パターンの騎乗位が描かれてるのが大きな違いかもしれません。
そしてリアルと言えどもそこは基本男性向けのAV。
女性がかなり献身的ではありますし、後半は特に女優さんがエッチな姿態を魅せる演技も多くなります。
ところで後半の挿入後、女優さんが「チンポチンポチンポ」って超連呼するんですけど、そこで「恋愛感情が有っても、相手の人格とチンポは分離した存在なのかなあ」と思い、なんだか女優さんの個人的な感性が垣間見えたような感じがして嬉しくなってしまいました。
そして自分が男だったら、それを聞いたら誇らしくなるか寂しくなるか、どっちだろうと考え込んでしまいました。
全体的に、シンプルながら想像を広げられる範囲に奥行きがあり、かつハッピーな雰囲気の作品でした。
いろんなイカセ趣向を凝らした1本ですが、やっぱり一番のクライマックスは冒頭のローター責めで見せたダラダラ愛液でしょうか。
あの白い汁がソファまでタラタラ垂れるシーンを思い出すと、ついニヤニヤしちゃう。やっぱり濡れやすい女って興奮しますよ。
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