監督：二村ヒトシ
発売日：2012年2月25日
品番：MDOS-003
収録時間：211分
定価：3990円（税込）
メーカー：MotheRs

文＝遠藤遊佐

パッケージに「この作品にはアタナ以外の男性は登場しません」と書かれているとおり、全編オナニーのみ。エロい女性がカメラに向かって悶々とした欲望をぶつけるだけという1本……なのですが。
いやあ、こりゃまたすごい顔ぶれですねえ。現存するAV女優の中でも、ガチにスケベで芸達者な人を上から3人集めたというようなメンツ。『好色三人女』とはよくいったもんです。
内容は、3人の女が1人ずつ黒いバックの前に座り、卑猥な言葉を口走りながらオナニーするという至ってシンプルなもの。道具は電マとハリガタくらいで、何か設定があったりコスプレしたりしているわけでもない。でも笑ってしまうくらいのエロパワーがあるんですよ。
なんといっても、3人がオナニーするだけで200分を越す長さですからね。特典映像を抜いても1人40〜50分。これだけの時間休みなくエロいことを言いながらオナニーし続けるってだけでも超人ワザと言わざるを得ません。

まず1人目は、薄幸そうな美人顔と少しゆるんだ柔肉ボディからしたたる色気がたまらない菅野しずか。素肌に白いワイシャツ姿で登場し、Mっ気たっぷりのオナニーを見せてくれます。
最初のうちは「久しぶりだから恥ずかしいですね……」「すごく熱くなってきちゃいました……」なんて敬語で可愛らしくつぶやいていたものの、すぐに「どろどろのおまんこにチンコ欲しいです〜」「キンタマ、キンタマも美味しいです……チンポすごい〜！」と本領発揮。差し出したハリガタをヨダレだらだら垂らしながら舐めまわし、電マと指で「チンポ入ってる、チンポ入ってる……！」と可愛い声で叫びながら絶頂ですよ。
汗だくの顔とヒクヒク痙攣する尻肉。激しいけど『オナニーパラノイア』なんかの壊れっぷりと比べると正統派Mオナニーって感じでしょうか。

しかし、このまま普通の好色度でいくと思ったら大間違い。2人めの細川まりでドカンとブレイクしちゃうわけですよ。
北陽の虻ちゃんにちょい似で、いかにも性欲強そうな顔立ちの細川さん。しかもボディはこれでもかってほどのムッチリっぷり。女王様系マダムエロとでも言いましょうか。
そんな彼女のオナニーパフォーマンスは洋ピンも真っ青。
「早くあなたのチンポでお尻ビンタされたいぃ〜ん」とエロマンガみたいなむっちり下半身にパンティを食い込ませブルブルお肉を揺らしたり、「オマンコ好きよね？　うふ、私も大好き♪」となぜか鏡で自分のアソコを観察したり。
字で書くと伝わりにくいですけど、傍から見てるとこのエロテンションには全面降伏するしかありません。
透明板にお尻をこすりつけるシーンではアナルがブラックホールみたいにぽっかり見えちゃうし、ローションまみれでマン屁もブチュブチュ。フェラチオだって完全なるエアーフェラですからね。んもー、嬉しくなっちゃうくらい下品。
最後はつけまつげがとれちゃうくらいの痴態を見せながら「おかしいの、おまんこがおかしいのー！」とイキまくります。

そして、3人目の桐原あずさ。この人のオナニーもかなりキテます。
「んもう、さっきからじろじろどこ見てるの？」とカメラに美脚を見せつけるまではよくある展開なんですが、そこから「足見たい？　臭いわよ〜、直にヒール穿いてるんだから！」「あー、指と指の間がムレムレ。ここまで匂ってくるわ〜」と自分の匂いに興奮しだします。自分が脱いだパンティの匂いを嗅いで「すごいくしゃい……自分のアソコがこんなに臭いと思わなかった〜」と子供みたいにはしゃいだり、下品なだけでなく変態要素がプラスされてるのがすごい。
バイブでアソコをズボズボした後、カリの部分にこびりついた白いマン汁を嬉しそうに舐めて「臭い〜」と言うくだりには感動すら覚えましたね。いやほんと、圧巻です。

とはいえ、「そんなものすごいオナニーじゃ抜ける自信ない」という人もいるかも。
そういう方には、女優さんたちのオフの表情が観られる特典映像の“淫語トレーニング”がおすすめです。
あんなスゴいオナニーをしてた菅野しずかが「普段のセックスでは男性器のことなんて呼んでます？」と聞かれて「普段はあんまり言えないですね……」とはにかみ気味に答えるところなんて、また別のエロスがありますよ。