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▼ 特選AVレビュー『新・元祖スーパーヒロイン05 未解決凶悪犯罪捜査官 藤川桃子編(GIGA)』
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監督:陣寺甚多
発売日:2010年8月27日
品番: TSGS-05
収録時間:本編105分 メイキング7分分
定価:10500円(税込)
メーカー:GIGA

文=遠藤遊佐


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ハートマークのヘルメットにヘソ出しホットパンツのスーパー犯罪捜査官。
GIGAの真髄でもあるベタベタな特撮ヒロイン物かと思いきや、意外にも内容はシリアス寄りでエロシーン多め。映像もスタイリッシュなんでちょっとドキッとしてしまいました。

今回のヒロインは、天才的な推理力と格闘術で様々な凶悪事件を解決してきた特殊捜査官・藤川桃子。
彼女は才色兼備のエリートであるものの、レイプされかかったトラウマから今も悪夢に悩まされ、女性がターゲットになった事件には異様な執念を燃やしてしまうという一面を持っています。言ってみれば真面目で頑ななフェミニスト。しかも20代半ばくらいのお姉さんに見えるのに処女という設定。いやあ、こういうのってちょっと萌えますね。
若い女性を狙った連続誘拐殺人を捜査することになった彼女は、年上の現場捜査員たちとぶつかり孤立しながらも、自分の信念を貫き犯人を追い詰めていきます。しかし、独り気丈に調査を進める桃子に忍び寄る犯罪組織の魔の手……。やがて、事件の首謀者の手に堕ちた彼女は、自分のトラウマを知る男たちによってねちっこく処女を奪われ、屈辱の快楽を覚えこまされてしまう。

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ヒロイン役の押切ななちゃんは、目立つような美貌の持ち主じゃなく、どちらかといえば凡庸なお姉さん系。正直、冒頭のドラマ部分ではそれほど目立つ演技もしてません。
でも、男たちに捕えられ凌辱されるシーンになると、じわじわと艶っぽさが表面に出てくる。
謎の男に拉致され、体中に電流を流されても「こんなオモチャで私をどうにかしようだなんて……」と強気にうそぶくエリート犯罪捜査官。でも、怪しげな薬を塗られると次第に「なんなのこれ……体が燃えるように熱い!」なんて言い出し、反撃を繰り返しながらも最後には陥落してしまう。
コスチュームの下から飛び出した清楚な丸い美乳、つややかな唇。照明がいいせいか肌の白さも際立ってなかなかいやらしい。このへんのギャップというかツンデレっぷりは絶妙です。

そして、本作のメインになるのは最後、敵組織の親玉に凌辱されるシーン。ポイントはなんといっても、気丈な態度と裏腹なスーパーヒロインの「心の声」でしょう。
自分のトラウマを知る男に手足の自由を奪われ、いやらしく服をはぎ取られていく。画面上では冷静な態度でいても、心の中では動揺を隠せません。

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その「いやっ、やめて……!」とか「こんなの違う、感じてなんかいないッ!」とかいういう本音が副音声みたいに流れるわけです。陳腐なんだけど、このナレーションが妙に艶っぽくてグッときちゃう。
やがて「ああっ、熱い……入ってる。初めて受け入れたのがこんな男だなんて……」と“心の声”で叫びながら、トウの立った処女を奪われる藤川桃子。
好みのタイプの女優さんじゃないのにもかかわらず、半泣きでピストンされる姿には思わずグッときてしまいました。
うーん、これはやっぱり設定の妙でしょうね。

GIGA作品には珍しく、女の子の反応をじっくり味わってほしい作品。
レイプのトラウマのある真面目な女が、憎い敵に犯されて抵抗しつつもついには感じてしまう。このジレンマこそがエロさを感じるポイントなので、早送りはせずにじっくり観ることをオススメします。


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