文＝安田理央

アナルで感じるという女性は実際には、結構少ないんですよね。基本的には「そんなところを責められている」という精神的な興奮のほうが強いようで、まぁ、やっぱり前のほうが気持ちいいということになります。

でも、本作の主役の進藤みくちゃんは、本当に前よりもアナルのほうが感じているようなのですね。

男優の指がアナルに挿入されると、たちまち甘い声で喘ぎだします。2本、3本と挿入され、かなり激しくかき回されているのに、

「気持ちいい、もっとして、もっとして」

とおねだり。指でアナルを広げられても、痛がるどころか、

「中を見て！　もっとかき回してぇ！」

なんて言ってますよ。完全調教済みのアナルなわけですよ。

びっくりしたのが、アナルを指で責められて潮を吹いたこと。潮吹きって、膣内の特定の場所を責めることでテクニック的に強引に吹かせることができるわけなんですが、アナルで吹くとなると、本当に絶頂と共に吹き出したのでしょうか。

この「乱丸」の作品は、淫乱性を突き詰めることで、コミカルな領域に達しているのですが、前に紹介したましろ杏の作品は、さらにそこを突き抜けてホラーの世界に入り込んでいました。

しかし、本作はコミカルを通過せずにホラーになったというような、ちょっと恐ろしいものになっています。

みくちゃんが幼児体型のロリ系美少女（ちょっと顔立ちはエキゾチックで濃い系ですが）で、舞台が古い日本家屋というせいもあるでしょう。ちょっと笑えない怖さがあるのですね。でも、強烈なエロさもある。怖くてエロいのです。

台所でのオナニーシーンでは、最初はアナル用のディルドやバイブを使っているのですが、そのうち菜箸（さいばし）2本をアナルに挿入しはじめるんですね。台所だから菜箸。普通はここは、笑うとこなんですが、なぜか笑えない。菜箸というのが妙にリアルなのです。みくちゃんの持つ狂気が、リアルに感じられるのですよ。

そして最後には、ポータブルビデで、アナルに噴き出すお湯を当てて、絶頂に達します。極太バイブを入れておきながら、最後はビデというアンバランスさが、余計にリアルで凄みがあるんですよね。

もちろんアナルファックもばっちり見せてくれますが、みくちゃん、男優のペニスをアナルに挿入されると、すぐにイッてしまうんです。そして立て続けに何回もイク。

こんなに開発されたアナルというのは、初めてみましたね。アナル好きは必見でしょう。ちょっと怖いけど……。