文=遠藤遊佐
時に人は、人生の中でボタンを掛け違えることがある――。
そんな寂しい中年男の独白から始まる近親相姦ドラマ。
「儚げなロリムードが魅力の七咲楓花がバリバリのギャルに!」というだけでもインパクトありまくりなのに、ギャル化した時の演技が意外なほどに達者で正直ビックリしてしまいました。バカっぽいギャル言葉も、横柄な態度も、うーむ、ハマッてる……。
しかもこの作品、脚本がものすごくよくできてるんですよね。寂しくて笑えて切なくてほのぼの。
個人的には、歴代のアブドラマ(※ドグマの中でもドラマ色が強いスペシャルシリーズ)の中でも1・2位を争う出来じゃないかと。
主人公は初老の真面目な小学校教頭・銀次。
妻が若い男と蒸発して以来男手一つで娘を育ててきた彼は、ある日ふと魔が刺して縁側で昼寝をしている彼女と肉体関係を結んでしまいます。
背中を丸めて「本当にすまない」と謝る父親に「私はお母さんみたいに裏切ったりしない。ずっと一緒にいるよ」と言う健気な楓花……。
いやあグッときますねえ。ここまでだったらいつものTJ監督お得意の近親相姦モノのパターンです。
しかしそれから5年後。2人っきりで禁断の日々を送っているかと思いきや、楓花はなんと金髪につけまつ毛バサバサの見事なギャルに変身!
「どうして最近ヤラせてくれないんだよ~」と迫る銀次に「お前オニキモ! 触んじゃねえよ!」と凄んだりするわけです。
ギャル化した娘を見つつ切なげにオナニーする姿を見て、携帯をいじりながら「いいよ、これで最後だからな。早くヤレよ」と言う楓花。でものしかかって激しくピストンし始めると「ベッド揺らすなよ。メールできないだろ!」と怒られる。ムードもへったくれもありません。
それでも娘を愛している銀次は、家を出て男のところへいくと言い出した彼女に、彼氏と3人で暮らすことを提案します。
でも連れてきた男というのが、これまた得体の知れない今どきの若者。ニートで、放浪癖があって「蟹って殻むくのが面倒で食べられないんスよね~」なんてことを言う。おまけにセックスでは完全なるマグロ。
彼氏にベタボレで風俗嬢ばりにご奉仕する楓花。
まるで奴隷のように、欲求不満の楓花のオナニーを手伝う銀次。
やがて彼氏は楓花を捨てて去っていき、愛する人に捨てられる辛さを知った楓花ちゃんは、父親とのセックスを受け入れた理由を吐露します。
「同情じゃないよ。ずっと一緒に暮らしたかっただけ。こんなギャルでも私が好き?」
……ああっ、なんて切ない親子愛!
私、不覚にも涙してしまいました。
(まあ、その後はやっぱりズコズコ近親相姦セックスしちゃうんですけどね。)
楓花ちゃん、もともとの顔立ちが可愛いからケバいメイクもバッチリ似合ってます。なんとなく笑いを誘う過剰なほどのギャルっぷりも◎。
これまでには見られなかった新しい一面が見られるので、ファンは是非チェックしてくださいませ。
近親相姦というヘビーなエロを正面から扱っているのに、重苦しくなくて後味がいい。このへんのドラマづくりは、さすがとしか言いようがないですね。
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