文＝遠藤遊佐

ちょっと見ただけでは、エロいのかエロくないのか判断できないパッケージとタイトル。
SODの企画モノってこの手のが多くて、ヌキたい人にとってはちょっと不親切に思えるんだけど、そのぶん自分の感覚に合った作品に出くわしたときの喜びはひとしおだったりするんですよね。

本作は、修学旅行で東京にやってきた田舎娘たちをGETし、個室でHな悩みを告白してもらおうという、ちょっと変わった一本。
面白い悩みを告白してくれたら“お土産代”をプレゼント。さらにスタッフがその悩みを解決できたらお祝い金をプラスするというおいしい仕組みで、山口県から来たという5人組をズルズルといやらしい大人たちの罠にはめていきます。

「テレビの番組なんだけど、ちょっとしたゲームに挑戦してくれない？」と声をかけられた純朴そうな女子◯生。
テレビって面白そうだけどちょっとコワイし……なんて思って躊躇していると
「賞金出るからお土産たくさん買えるよ。まだ欲しい物買えてないでしょ？」
「東京の子はみんな僕らに声かけられるの待ってるんだよ」
「ほら、こうやって迷ってる時間が勿体ない」
とたたみかけてくる。このへんは普通のナンパ物とまったく同じで、手馴れたもの。ものの数分でマジックミラー号っぽい簡易スタジオの中に連れ込まれてしまいます。

で、連れ込んだ後の段取りも、また巧みなんですよね。
まずは「本音ぶちまけBOX」なるダンボール箱の中に一人ずつ顔を突っ込み、「これまでHした人数は？」「もし男性の生チンを見る機会があったら見てみたい？」「アソコの毛は濃いほう？」なんていうややエロくらいの質問に答えてもらう。まあ、みんなキャーキャー言いながら正直に答えますわな。
そしてその後「他の子に聞かれたら恥ずかしいだろうから」と1人ずつカメラの前に呼び、個別でHな悩みを聞くわけです。

塾の先生である大学生とつきあっているというミキちゃんの悩みは、幼児体型で彼氏にがっかりされないかということ。
乙女心を逆手にとって、「これから大きくなるかどうか調べてあげる」と胸を触り、ピンクの子供みたいな乳首をクリクリ。胸の大きくなるストレッチを教えるからとスク水を着せて、電マでアソコを揉みほぐしちゃう。

ツインテールの学級委員・ナナちゃんは「真面目だと思われてるけど、実はHに興味がある」と告白。恥ずかしがって“勃起”って言葉さえ口にできない彼女に「ちょっとだけ生チン見ていかない？ 今日見ないと一生見れないよ（そんなわけない）」と詰め寄り、結局手コキ＆フェラまでやらせてしまう。

この手の素人物のキモっていうのは“いかに本物っぽくて説得力があるか”（実際にガチかヤラセかはあんまり関係ない）と“どこまでエロいことをしてくれるか”、そして“女の子の質”の3つだと思うんですが、この作品はどれも高レベル。

見ての通り、女の子は全員黒髪でダサい膝下の制服を着てて、化粧っ気もほとんどなし。でも1人1人よく見ると、どの子もカワイイんですよ。一番カワイイ子でAKB48の3軍、そうでない子でも真ん中かそれよりちょい上くらい。“そこらでひっかけた”っていってもギリギリ説得力がある適度なかわいさ。

反応のほうもかなりリアルで、初めて男のチンポを見たときの赤面具合や服の上からオッパイを触られたときの困ったような複雑な表情は、とても演技には見えません。
そんな子が、いやらしい大人の口八丁手八丁でその気になっちゃって、アソコに電マ当てられたり、初めて見たおちんちんを咥えちゃったり、そればかりかそのままハメられちゃったりするわけですよ。
いやあ、けしからん！　けしからんけどイイ！！

本物の修学旅行生じゃないのはわかってるけど（本物だったら捕まります！）、でもやっぱり本物かも……と思わせる絶妙のキャスティング。そして、そこまで過激なことをしてるわけでもないのにドキドキせずにはいられない構成。
素人モノのお手本にしたいような一本です。