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▼ 特選AVレビュー『レズ(やる)男より遥かに卑猥な女の生殖器!!』 (FAプロ)

監督:ヘンリー塚本
発売日:2011年11月13日
品番:HTMS-005
収録時間:100分
定価:3500円
メーカー:FAプロ

文=まな


FAプロのAVを観ていると、エロ劇画を読んでいるときと似た感覚が襲ってきます。
制作されたのは間違いなく最近のはずなのに、画から匂い立つ強烈な昭和イズム。
昭和とか平成とかいう以前に、一般常識で理解するのが困難な不条理シーンの数々......。
「ヌけてなんぼ」の合理主義が徹底された現代のAV業界において、異彩を放つFAプロ作品ですが、今回のレズ作品もインパクト抜群!
風間ゆみ、川上ゆうという大物女優Wキャストというのももちろん凄いのですが、それ以上に内容が濃すぎて「やっぱりFAプロはひと味違うな」と改めて感じさせられました。

まずオープニングで、なぜか『サンフランシスコのチャイナタウン』が流れ出し、それに合わせてM字開脚でおまんこおっぴろげて足踏みダンスをする(しかも無表情)、主演女優のふたりが映し出されます。
もうこの時点でまったく意味がわからないのですが、このダンスが作品全体の雰囲気を見事に象徴しているような気もします。
というか、このダンス筆者も試しにやってみたのですが、予想通りすっげーーーしんどくて全然続かなかったので、主演女優ふたりの基礎体力の高さに脱帽......。

最初のパートは、川上ゆう演じる在日朝鮮人の浮浪者が、風間ゆみ演じる絵描きに拾われ、愛人関係を結んでいくドラマ。
「お前のおまんこが描きたくて、ナンパしたんだ」と言って迫る風間の部屋には、おまんこをおっぴろげた女たちの絵がずらりと並んでいます。
絵の中のおまんこにもきっちりモザイクがかけられているのが、かえって卑猥でいいですねぇ。
風間が「おまんこって言ってみろ」と命令し、二人で「おまんこ」と連呼し合うシーンもあったりして、ヘンリー塚本監督のおまんこに対する根深い執着が感じられます。

舌を絡め合って濃厚なキスをした後は、風間が手作り感あふれるバイブ(リアルなディルドに電動モーターをガムテープでくっつけたもの)を取り出し、ふたりでむしゃぶりつきます。
よだれとローションでどろどろにしたバイブを川上に挿入すると、あっという間に絶頂へ。
そして川上をM字開脚させて、絵を描きつつキスやクンニをしているうちに、いつのまにやら場面は白背景の抽象空間に移り変わり、じっくりレズ・セックスを見せていきます。
今度は川上が風間にバイブを挿れたり、風間に挿入した後のバイブをエロく舐めてみせたり、タチネコが一瞬入れ替わる場面もありつつ、風間にキスとクンニで責められて、メロメロになってしまう川上。
ハードなプレイは基本なしで、お互いの身体を舐め合うまったりセックス中心なのが、レズ・セックスとしてリアルに感じられますねぇ。

二番目のパートは、捕えられた隣国の捕虜・川上が、風間演じる大佐に拷問にかけられるドラマ。
冒頭で、軍帽をかぶり素肌にサスペンダーとズボンのみ着用した川上が、延々と外国語で何かの歌を唄うシーンの意味不明さにまたもや度肝を抜かれますが(しかも結構長い)、このよくわかんなさ加減が、ヘンリー作品の大きな魅力でもあります。
冒頭シーンが終わると、カッチリ軍服を着込んだ風間大佐が、隣国の捕虜・川上を尋問し、手マンやキスで性的虐待へ突入。
近くにいた男性の軍人にも川上にキスをさせ、ふたりがノってきたところで男を引きはがし、男にキスして弄ぶ風間大佐。
その後は全裸の川上の手足を拘束して高圧電流を流したり、嫌がる川上に無理やり死刑囚を撃ち殺させたりして、肉体的にも精神的にも追いつめて虐待していきます。
エロシーンは少なめなのですが、ドラマ全体に漂う怪しい雰囲気が非常に心に残るパートですね。

三番目のパートは、男優も交えての3P。
冒頭では、なぜか狐の面をかぶってM字開脚足踏みダンスを披露しますが、そのシーンが終わると、シチュエーションなしで3Pをシンプルに見せていきます。
男優のチンポを風間と川上がWフェラしてからふたりでキスしたり、男優にバックから突かれている風間の身体を川上が舐め回したりと、あくまでレズを基盤にした3Pが展開されていきます。
最後は男優が川上にバックで挿入してお尻に射精した後、三人で舌を絡め合うキスをして幕を閉じます。

そして最後のパートは、オープニングでも流れた『サンフランシスコのチャイナタウン』に合わせたM字開脚足踏みダンスとストリップで締めます。
「ヘンリー作品の最後に収録されるこの無表情のダンスシーンにこそ、彼の魅力が凝縮されている」と力説するファンも多いですが、本作を観てそれを再認識させられました。
一般常識もAV界の常識もすべて超越するヘンリー塚本作品の魅力を味わうには、もってこいの一本ではないでしょうか。


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