監督:KENSAKU
発売日:2010年9月25日
品番:VGD-073
収録時間:120分
定価:3990円(税込)
メーカー:HMJM
文=安田理央
HMJMの擬似ロリシリーズ。AVでは当然、本当の少女を出演させるわけにはいかないので、18歳以上の女性をいかに「ロリータ」に見せるかの演出が勝負となるわけです。
この「少女画報」に代表されるHMJMの擬似ロリ物は、ノスタルジックでシュールなムードを強調することで、架空の少女像を描き出しています。
眠ったまま死んでしまったお兄ちゃんの遺品を調べていく少女ちひろ。辞書には、「エクスタシー」「膣」「マスターベーション」などの卑猥な単語に印がつけられ、男女の性交を模したオモチャも出てきます。
「お兄ちゃん、いつもエッチなこと、考えてたんだ」と亡き兄に思いを馳せながらも、ちひろは自分もまた卑猥な妄想の中に沈み込んでいくのです。
葵ちひろは、丸顔でぽっこりした幼児体型。ロリっぽいといえばロリっぽいけれど、角度によっては、おばさんっぽく見えてしまう時もあり(失礼!)、ちょっと好みは分かれるところかもしれません。でも、表情はあどけないし、声も可愛らしいし、個人的にはツボでありました。
妄想の中で、男たちにエッチなことをされてしまうちひろ。小さな胸やアソコ、そしてお尻の穴まで舐め回されて、切ない喘ぎ声をあげてしまいます。
男のペニスを興味深けに眺め、そして自ら嬉しそうに舌を這わす姿も、大変エロティックであります。
ちひろちゃん、かなり感度がいいんですよね。少女らしからぬ悶えっぷり。ハメられてビクンビクンと腰が動いてしまうあたりのエロさはたまりませんね。オナニーや、電マやローターで責められての反応も、セクシー過ぎる気がしなくもありません。ロリはもうちょっと固い反応のほうが……。でも、ま、妄想の中という設定だから、問題ないのか(笑)。
それにしても、「アリス」シリーズから続くこのダークでシュールなトーンは、カン松のハメ撮りと並んで、もはやHMJMの伝統カラーといってもいいでしょう。
アングラチックなイメージの洪水。なんとなく80年代の豊田薫監督作品を思い出してしまいますね。そうした映像が、独りよがりな監督の自己満足には終わらず、作品全体のムードを強調する効果を上げているのは、AVとしても非常に正しいところです。
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