監督:ヘンリー塚本
発売日:2011年2月13日
品番:FAX-324
収録時間: 115分
定価:3500円
メーカー:FAプロ
文=淫語魔
このあいだ知人に電話していたらFAプロの話題になったんですね。といっても電話の相手はふだんAVなど見ることのない20代の女性。つまりこちらが一方的にFAプロの魅力について語っていただけなんですけど、そのときたまたま目の前にFA作品がいくつかありまして、それでついついそのパッケージに書かれてある文言を電話口で読み上げてしまったんです。
すると電話を切ったあとにメールで「淫語言い過ぎですよー。コメントできません!」と返されてしまいました。ちょうどその電話は、彼女が駅で電車待ちしていたときのことだったのです。よくよく考えてみればたくさんの人が回りにいる中、聞かせる文句ではなかったのかもしれません。そんなつもりは毛頭なかったんですが、うら若き女性には刺激が強すぎたかとオジサン、深く反省してしまいました。
でもFAプロの魅力のひとつはここにあると思うんですね。黒を基調とした表紙は画よりもドデカい文字情報で埋め尽くされている。一見おどろおどろしい装丁ですがその書かれてある内容もまたエグい。
今回のタイトルは「眠っている肉人形」「暴れて眠れ!」「可愛い少女肉人形」「クロロホルムで眠れ」の4つ。いずれも「女性を薬で昏睡状態にして意識不明のまま性交する」という内容で4話オムニバスで構成されています。
そして裏表紙にある惹句はこうです。
「ヘアーに埋もれたナマナマしい局部 何をされてもされるがまま… かまっ首もたげる男の狂える性欲」
「エロチックにワイセツに描く睡眠薬 暴行の卑劣なレイプ現場!!」
どうです、このセンス。特に「かまっ首もたげる」なんて、最近のAVではなかなか見られない表現ではないでしょうか。FAプロのことをよく「昭和のエロス」と呼ぶ人もいますが、それはこういった言葉のチョイスにも表われていると思います。
さて内容ですけど、1話目は田舎道を一人の女性(児玉ゆい)が歩いていると突然うしろから男(染島貢)が襲いかかり、何かの薬品を嗅がせて昏睡状態にする。大人しくなったところを抱え上げ軽トラに乗せて男の家に連れ込み、そのまま無反応な人形状態の女性を犯す。
女性のほうは意識不明ですから性的反応は一切ありません。FA作品ではよくお互いの舌をべーと出し合ってベロカミキスをするのが定番になっていますが、女の人は意識がないわけですからそういったキスはありません。あえぐこともない女性の体をただひたすらイタズラ。このとき濡れない女のマンコに唾をさんざん吐いては舐め上げ、そのあと挿入するのがなんだかリアルです。最後は中出し。
2話目は、医者(日比野達郎)のところに訳ありでやってきた若い女性(永瀬あき)が払えない治療代のかわりに体を投げ出すという話。いちおう合意の上で睡眠薬を使い、診察台の上で医者が性交。こちらも最後は中出しです。
生ハメ・中出しは意識を失っている女性にするわけですから、こういった「昏睡プレイ」では基本なのかもしれませんね。
3話目は同じマンションに住む女性(艶堂しほり)を男(花岡じった)が待ち伏せして襲い、「ボルネタコール」という記憶末梢薬を女に注射。この薬を使うと意識がなくなるどころかその前後の記憶すらなくなるということで、結果的に女のほうは襲われた記憶そのものが欠落してしまう。そんなレイプ魔にとっては夢のような薬を使い昼日中にやりたい放題のエッチをして中出し。そのあとは服装の乱れを直してその場を後にします。女は何をされたのかわからないままやがて目を覚ます。
4話目は第1話と同じ男(染島貢)が再登場。別の女(夏海エリカ)を同様に襲い、今度は土の上に寝かせ杭で四肢を縛りつけ青姦。通りかかった男(幸野賀一)がそれを覗き見していて……。
FAプロが描くエロスは「人間の持っている性欲」そのものと言っていいでしょう。
今回は内容的に、男と女が性欲をぶつけ合うシーンがありませんでしたが、それでも男の持つ偏向した性衝動を見事に表現していたと思います。発情した人間のエロス、匂い立つような映像、それこそがFAプロの最大の魅力だと思います。
話のパターンはほとんど決まっていて、何作も見ていくとさすがに既視感が出てきますが、それでも飽きないのはFA作品が醸す「むき出しの性欲」に当てられるからなんでしょう。
まだ見たことがない人は是非、FAプロを体験してみてください。
自分はすっかりやみつきです。
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