監督:ヘンリー塚本
発売日:2011年1月25日
品番:FAX-321
収録時間: 240分(2枚組)
定価:3500円
メーカー:FAプロ
文=淫語魔
これ、なんでタイトルが「近親相姦」じゃなくて「禁親」なんだろうって思っていたら、内容的には全部血がつながってないんですね。
2枚組DVD240分、全8話。コーナータイトルは「父と嫁」「母と婿」「義兄と妹」「義父と娘」「内縁の夫と娘と母」「美しい母」「義父と娘と義理に兄貴」「義父と娘の禁親相姦」とあってそれぞれの関係性がわかります。
唯一、「美しい母」というのが実母との話なんですけど、これは美しい母に憧れている息子がその情事の様子を窺って悶々とするって話なので性交に至っているわけではありません。「相姦」というくくりだとこの話だけ異質な感じがします。それ以外の話は家族の中で道ならぬ道のエッチをしてしまうという展開になっています。
ちなみに「相姦」というのは「社会通念に反する間柄での性交」ってことですよね。
「義理の兄と妹」の関係なら法律上は結婚もできますが、「義理の父と娘」や「義理の母と息子」なんかは認められませんので、血がつながっていようがいまいが社会的には「禁断」ということになるわけです。
ところがエロっちゅーのは禁断だからこそ燃えるっていう因果なものだったりするわけで、「禁親相姦」というのはそういったエロスの背徳性に焦点を当てたジャンルなのかなぁなんて思いながら見てました。
まずDisc1ですが、ここにはレンタル版でリリースした「一度だけ、今度だけ… 肉欲に溺れる 母と婿/父と嫁/(義)兄と妹」(2008年)を再編集したものが収録されています。タイトルに「一度だけ」というフレーズがありますが、この言葉が台詞として「父と嫁」「母と婿」「義兄と妹」との間に何度か聞かれるんです。
「一度でいい。一度だけ、あんたを抱きたい」「ハジメさんになんて言い訳しましょう」
「黙ってればいい。2人だけの秘密だ」「なんだか怖いわ」「なつこさん!」(父と嫁)
「おかあさん、入れたい! これをお母さんの中に」「ああ、ちづおさん、どうしましょう」「おかあさん、一度だけです。一度だけ、入れさせてください」「ちづおさん、ちづおさん、ああ、一度だけよ。いいわね……」「わかってます、おかあさん、一度だけ……」(母と婿)
「ハルコ、オレ、お前のこと好きだ。お前、オレのこと、どう思う?」「嫌いじゃない」
「だったらよぉ。やらしてくれっか? ……いいんか?」「一度だけなら……」「そうか、うれしいなぁ」(義兄と妹)
「一度ぐらいなら」ってところが禁断の一線を越えるときの言い訳になっているのですが、この最初の3話はそのフレーズを使って「禁親相姦」がどのようにしてスタートするか丁寧に描かれています。そこでの言葉のやりとりが緊張感を生み、さらなる興奮を高めます。やはり禁断の一線を越えるのはそう簡単にはいかないはずです。だからこそそれを乗り越える一瞬が最高のクライマックスになるんでしょうね。
しかもFA作品ではここでお互いの名前を呼び合いながらSEXをします。一方は「おとうさん」「おかあさん」「おにいちゃん」と口にし、他方は「なつこさん」「ちづおさん」「ハルコ」と言います。この言い合いは「単なる男と女のセックスではないこと」を忘れさせないようになっています。つまり「禁親相姦」とはどこまでも社会的関係を持ち込んでのセックスなんですよね。そうじゃなきゃ興奮度が半減してしまいます。
さてそんなふうに始まる禁親相姦ですけど、「一度だけ」でも一線を越えちゃうと次からは簡単に越えられちゃったりするのも事実。そうなると結局はズルズルいってしまうものです。
4話目以降の話は、まさにそのあたりの「禁親相姦」模様が描かれていたりします。
こちらも過去のレンタル作品の中から再録したものなのですが、5話目の「内縁の夫と娘と母」などはかなり込み入っています。
義妹を立ちバックで突っ込みながら、
「コイツのお袋とオレの親父が再婚し、コイツとオレは兄と妹になった。そのオレの親父が5年前、病死。死んで翌日の通夜の夜、オレとコイツのお袋はデキあがってしまった。なんやかんやで3人の同居生活が始まる。結局オレは妹にも手をつけちまった。毎晩オレとお袋は1つ布団の中。コイツは別の部屋。言ってみりゃ、オレはコイツのお袋の内縁の亭主ってわけ。うまくいくわけねぇと思ったんだけど、ぶっ壊れそうでぶっ壊れず、なんだか知らねぇーけど、3人の同居生活はかれこれ5年になる」
なんて独白が流れます。
ここまでくると頭の中が相関図でぐるんぐるんしてきますね。
カラミ自体はいつものFAプロ。激しく舌出しをして絡めるベロキス。クンニとキスを繰り返し、ハメシロ無視の絡みつくような性交シーンを見せます。
もちろん最後には全員顔見せのストリップ風、FAダンスも収録。
相変わらずグッとくる台詞の多いFA作品です。
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