監督:東園賢
発売日:2011年8月29日
品番:ADV-R0590
収録時間: 90分
定価:17,115円(税込)
メーカー:アートビデオ
文=梶山カズオ
目覚めたら、そこは暗い牢獄。目の前には恰幅のいい黒仮面の男。さながらホラー映画の始まりのようだ。
女の服装は、白ブラウスにタイトスカート。勤務中にでも拉致監禁されたのであろう。口にはギャグボールで、肢体をブランコのような鉄の乗り物に「×の字」に磔にされている。この鉄の乗り物が序盤から大活躍する!
「さぁ、愉しい事をしましょうね」
黒仮面の男が彼女に見せたのは、大きなハサミ。スカートを切り刻み恐怖を与えたところで、男は彼女のワレメに大きな玉がたくさん付いた紐を通す。そしてブランコをゆ〜らゆら揺らせば、紐が股間に食い込み玉がずっと刺激! ブランコの速度が速まるほどに彼女の絶叫は甲高くなり、遅くなると色っぽくなる。これ……六本木のSMホテル「アルファーイン」にあったら流行りそう。一度試したくなる代物です。
マゾブランコはパンティを切り裂きながら実に10分ほど続いた。シーン切り替わり、次は全裸でまんぐり返しに。
「これは快感が高まる薬です」
媚薬を股間に塗りこまれての電気アンマ責め。ここからプレイのテーマは「催眠」に移行している印象だ。仮面の男は言う。
「この仮面はお前を支配する。イキたいときは仮面にいえ。苦しいときはこの仮面に許しを請え。この仮面は絶対だ」
「いかなる状況においても、ご主人様の命令に従えるよう、しっかりと自分をコントロールするんだ。いいですね?」
仮面男のゆっくりとした甘い声は心と子宮に響くのか、女の表情が変わってくる。ギャグを外しても常に涎を垂れ流し、バイブ挿入には白目だ。それでもイキそうになると寸止め、寸止めを繰り返しさらに追い込む。勝手に絶頂すれば鞭で叩き激怒!
「どうして自分をコントロールできないんだ。もっと厳しいお仕置きが必要だな」
背中に椅子を置き、ブリッジの姿で固定された女に蝋燭責めが始まる。女は「恐い……恐い……」と本気で体全体を震わせている。
「いいか、苦痛も快楽もご主人様から頂いたものは、しっかりと享受するんだ。いいね?」
素直に頷く女。もはやすっかり主従関係ができあがり、彼女は完全なるマゾ奴隷になっている。後半は鞭打ちを楽しみ、続いて四つん這い固定で浣腸プレイになる。大量に注入したあとに、透明のベルトで腸を刺激するように固定。肛門の下には糞が溜まる箱があり、それが刃先の鋭利な鼻フックに繋がっている。すなわち、糞を漏らし続ければ「鼻がもげる」のだ。う〜ん、芸が細かい。いいご主人様だ。
「どんな状況下でも我慢しろよ」
頭上から蝋燭を垂らせば、我慢ならずついに水糞を放出! 箱が重みで下がり、鼻フックが上がるがギリギリのところで耐える! あぁ、ハラハラしながら興奮してきたぞ、というところで画面が切り替わってしまう。惜しい。まぁ、鼻がもげたら発売できないから仕方ないが、しっかり興奮させられた。
最後の仕上げは三角木馬でののSEXだ。90分間の作品で、媚薬、催眠、SM工具など監督の芸の細かさ、手際のよさを感じた良作。ご主人様はこうでなくっちゃな、勉強させれました。
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