監督:ノーマルKIM
発売日:2012年2月19日
品番:ddk-065
収録時間:118分
定価:3990円
メーカー:ドグマ
文=遠藤遊佐
タイトルを見て「ああ、イメクラで働いてる痴女でヤリマンの妹にM男の兄がヤラれるって設定か。よくあるよな」と思ったら、いい意味で期待を裏切られました。
いや、基本的にはそのとおりなんですけど、セリフや心理描写が凝っていて“痴女”とか“ヤリマン”だけじゃ片付けられない深みがあるんですよね。
見た目はバリバリのロリ系なのに、お兄ちゃんを鋭い言葉でバシバシ貶める双葉みかちゃんのキャラも味わい深いです。細身&ギャル系メイクでちょっとヤンキーっぽさがあるのもまたリアルなんですよねえ。
物語は、まずイメクラで働くみかちゃん(源氏名はアリス)の接客シーンから始まります。
「ねえ、お兄ちゃん。どうしたらそんなにキモくなれるの?」
「……え、アリスちゃん何言ってるの。台本にはそんなこと……」
「台本なんていいよ。お兄ちゃん、私お兄ちゃんのこと世界一キモイって思ってるんだよ。ブタさんみたいに鳴いて!」
可愛いスク水姿でニコニコしながらキツい言葉をあびせるみかちゃん。挙げ句の果てには「疲れちゃった。自分でやって〜」と客に自分でフィニッシュさせます。
なんともけしからんイメクラ嬢ですが、彼女がキモくてメタボの客を見るとイライラしてひどい言葉を言ってしまうのには理由があるんですね。それは、一緒に暮らしている実のお兄ちゃんがキモくてメタボの引きこもりで、小学生の頃リアル兄妹プレイに耽った経験があるから。今はみかちゃんが働いて引きこもりのお兄ちゃんを食わせてる(しかもお兄ちゃんは妹が風俗で働いてるとは知らず「今は充電期間だから」なんてのんびりしたことを言っている)って設定なので、まあ、そりゃムカつくでしょう。
「ああ、なんで子供の頃あんなことしちゃったんだろ……」
つづいては、小学校時代の回想シーン。可愛いブタさんパンツを穿いたみかちゃんとお兄ちゃんが、「お兄ちゃんすごい生えてきてるじゃん。みかも生えてきてるよ」と毛を見せ合ったり「おまんこっておちんちん入れるためにあるんだよ」と妹リードでエッチな遊びにふけります。
でも、イメクラで働く性欲旺盛な妹に比べ、お兄ちゃんはその頃から気が小さくて優柔不断。「お兄ちゃん、ちょっと入れてみない……?」と甘い声でおねだりされても、妹のオマンコに亀頭をクチュクチュこすりつけるだけで最後までいけません。結局、チンコとマンコの距離5センチのところで相互オナニーして終わります(ちなみにお兄ちゃん役は“子役”ってことで、チビマッチョ男優の第一人者・まーくんにチェンジ。一応“子役”ってことなんでしょうか)。
昔は仲の良かった2人。今も大好きだからこそダメなお兄ちゃんに腹が立つわけです。
ムカつきが頂点に達したみかちゃんは、家でゴロゴロしているお兄ちゃんに言い放ちます。
「お兄ちゃんて何のために生きてんの? 太ってるし引きこもりだし」
「誰のおかげで引きこもってられるかわかってる? フーゾク行く度胸もないくせに!」
しかし、これがきっかけで間違った方向にやる気を出したお兄ちゃんは、そうとは知らず妹の働くイメクラに行ってしまう。
「みか!?」
「……誰ですか。私アリスですよ。ああ、そういう設定なんですね。ベッドいきましょ」
しらを切ってお兄ちゃんを責めだすみかちゃん。
「実の妹なら、ちんちんも勃たないはずですよね」
うーん、でもこりゃ勃っちゃうでしょう。全身リップに、少女みたいな下半身で濃厚素股ですよ!
で、ここからのしみじみした展開と最後のカラミがまたいいんですけど、あんまりネタバレさせると怒られそうなんでやめときます。
「お兄ちゃん大好き♪」をもうひとひねりふたひねりした歪んだ萌えって感がたまらない1本。
みかちゃんがお兄ちゃんを犯すときのセリフやラストの終わり方も、気が利いててグッときました。
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