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▼ 大肛門大学|第14講 君はCMCを知っているか?【2】

文=横田猛雄
絵=伊集院貴子


浣腸液はグリセリン希釈液だけではないのです。これまでの講義で紹介してきたように身のまわりの日用品でも充分代替できるのです。シャンプー、食酢、マヨネーズ、蜂蜜などなど。探してみると結構優れ物が多いのです。さてさて今回は......。


第二課 CMCの登場

さて、このCMC、どこへ行ったら手に入るかというと、百貨店の手芸用品売り場や、手芸材料店に行けば売っています。

それは腐敗せず、又燃焼させても灰が残らないという利点があるので、手芸や工芸用の糊として多用されるからなのですが、諸君よ、そうあわてるな、落ち着かない者は損をするぞ。

手芸の材料店で扱っているCMCは、昔の売薬「トンプク」の一包分くらいの少量で売られており、それで数百円するが、手芸用としてならば、それ一袋を何回かに分けて使えば良い。

先に言ったように水で溶けば驚く程量が増えるので、これで充分なのですが、諸君の使用目的は、そんなカルチュアーセンターの金と暇をもて余した大人の幼稚園児共のとは次元が違うのです。

浣腸や直腸責めという、非常に知的な、高度の哲学に裏打ちされた行為に使うのです。

そうでしょう。
だったらそんな所で、二十袋も三十袋も買うのは止めましょう。

CMCは小売りで少量買いすると高いので、量をまとめて卸店で買えば良い。
小売り店で、二、三十袋買うことを思えば、はるかに沢山の量が同じような金額で手に入るのです。

それにはどうすれば良いかを教えよう。
職業別電話帳を出してきたまえ。
そして"糊屋"という職種を探しなさい。
糊屋の欄には、色々な接着剤を取り扱っている接着剤、いわゆる「糊」の卸問屋が記載されているのです(ボンドもエポキシもショウフノリも全部ここで扱っている)。

その卸問屋の中から自宅に一番近い所を探せばいいのですが、地方のお尻派同志諸君の中には、近隣の街に糊屋の無い人もいるだろう。
だが心配は無用だ。
東京や大阪など都会の電話帳を見ればいいのです。

全国の各都道府県の電話帳は、公立図書館に行けば揃っていて、何時でも見られるし、図書館が遠いなら、NTTに申し込んで電話帳を買うことも出来ます。
そのくらいの出費はせねば、一人前のお尻党では無いぞ。
電話でここぞという糊屋を探し当てたら、量と値段を聞いて、一番安い所を探しましょう。

まあ大体どこも同じでしょうが、五、六千円から一万円分も買えば、集団で使っても、かなり長く使えるくらい沢山あります。
何せ少量の粉が、水で溶くと驚く程の量になるのです。

グリセリン一本買うと千五百円くらいはするのですから、諸君、思い切って一万円分くらい買っておくと、随分と楽しめますぞ。

糊屋が近くにあって、自分で行ける所なら、直接買いに行けばいいのですが、今は有り難いことに宅配便が発達しているから、遠くからだったらその店の銀行口座を聞いて、送料と代金とを先に振り込めば数日で君の手元にCMCがやってくるのです。


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