文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
第二課 CMCの登場
さて、このCMC、どこへ行ったら手に入るかというと、百貨店の手芸用品売り場や、手芸材料店に行けば売っています。
それは腐敗せず、又燃焼させても灰が残らないという利点があるので、手芸や工芸用の糊として多用されるからなのですが、諸君よ、そうあわてるな、落ち着かない者は損をするぞ。
手芸の材料店で扱っているCMCは、昔の売薬「トンプク」の一包分くらいの少量で売られており、それで数百円するが、手芸用としてならば、それ一袋を何回かに分けて使えば良い。
先に言ったように水で溶けば驚く程量が増えるので、これで充分なのですが、諸君の使用目的は、そんなカルチュアーセンターの金と暇をもて余した大人の幼稚園児共のとは次元が違うのです。
浣腸や直腸責めという、非常に知的な、高度の哲学に裏打ちされた行為に使うのです。
そうでしょう。
だったらそんな所で、二十袋も三十袋も買うのは止めましょう。
CMCは小売りで少量買いすると高いので、量をまとめて卸店で買えば良い。
小売り店で、二、三十袋買うことを思えば、はるかに沢山の量が同じような金額で手に入るのです。
それにはどうすれば良いかを教えよう。
職業別電話帳を出してきたまえ。
そして"糊屋"という職種を探しなさい。
糊屋の欄には、色々な接着剤を取り扱っている接着剤、いわゆる「糊」の卸問屋が記載されているのです(ボンドもエポキシもショウフノリも全部ここで扱っている)。
その卸問屋の中から自宅に一番近い所を探せばいいのですが、地方のお尻派同志諸君の中には、近隣の街に糊屋の無い人もいるだろう。
だが心配は無用だ。
東京や大阪など都会の電話帳を見ればいいのです。
全国の各都道府県の電話帳は、公立図書館に行けば揃っていて、何時でも見られるし、図書館が遠いなら、NTTに申し込んで電話帳を買うことも出来ます。
そのくらいの出費はせねば、一人前のお尻党では無いぞ。
電話でここぞという糊屋を探し当てたら、量と値段を聞いて、一番安い所を探しましょう。
まあ大体どこも同じでしょうが、五、六千円から一万円分も買えば、集団で使っても、かなり長く使えるくらい沢山あります。
何せ少量の粉が、水で溶くと驚く程の量になるのです。
グリセリン一本買うと千五百円くらいはするのですから、諸君、思い切って一万円分くらい買っておくと、随分と楽しめますぞ。
糊屋が近くにあって、自分で行ける所なら、直接買いに行けばいいのですが、今は有り難いことに宅配便が発達しているから、遠くからだったらその店の銀行口座を聞いて、送料と代金とを先に振り込めば数日で君の手元にCMCがやってくるのです。
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