文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【洗滌器】
浴槽に漬かって待っている私の前に現れたお姉さんはガラス製の透明な瓶のような物で、底にゴム管のついたのに水を満タンにして持ってきました。
私はその時初めて見たのですが、それは今ではイルリガートルと呼んでいる物で、その頃は洗滌器と言っている代物でした。
当時はまだ売春防止法の成立する二〜三年前でしたが、隣町の一身田という所は有名な浄土真宗高田派本山専修寺の寺内町であり、又京都と伊勢を結ぶ街道筋で、通称「橘向い」という遊郭の所在地で、当時の遊郭の便所にはどこでもこれが天井から釣られ、ピンク色をした消毒薬が入れられており、一戦が終わるとオヤマさん(遊女のことをこう言った〉たちは便所でしゃがみ、その瓶の底から伸びたアメ色のゴム管の先端の黒いエボナイトの嘴管を自分のあそこに挿入し、止めのクリップをゆるめてこの消毒液を自分の膣内に注入して、お客の放出した精を洗い流すと共に病気予防の洗滌をしたものだそうです。
一般家庭では見られないものですが、お姉さんの実家は一身田で、看護婦をしている中学時代の同級生に頼めばこのような器具は何でも手に入るとのことでした。
洗い場でしゃがんでいる私の前で、浴槽の縁にしゃがんで股を広げたお姉さんは、天井から釣ったあの洗滌器のゴム管の先を自分の股間に持って来、左手の示指と中指とで下の唇みたいなあそこを大きく開くと、
「うん」
といきみました。
そうすると鼻たれ小僧が鼻をたれたように白い糊みたいなのがドロドロと吐き出ざれて来ました。
「ほんまに猛ちゃんゆうたらようけ出すから、お姉ちゃんの中一杯やわ……」
と言ってその左手の指を二本共中に突っ込み、その指と指との間を開きながら少し抜き穴のロを開くようにし、右手に持ったゴム管の先をその中に押し込み、クリップをはずしました。
水の入ったガラスのタンクを見ていると、どんどん水位が下がってゆき、ゴム管を伝わってお姉さんのあそこに眼を移すと、指で開いたそこからは白いドロドロが、水と一緒にドクドク流れ下ちてタイルの床に溜りました。
お姉さんは、
「猛ちゃん、こうやってすぐに洗わんと、あんたのあれが中に入ったままにしとくと妊娠してしまうからえらいことになるで……」
と避妊について教えてくれました。
お姉さんの説明はとってもよく分かりましたが、私はその時実は違うことを考えていたのです。
「お姉ちゃん、それやったらお尻の穴入れたら浣腸にも使えるなあ、これに湯入れたら一杯入るなあ……」
と私が言うと、
「もうこの子はなんでもお尻の穴につなげて考えるんやで、本当のど助平やなあ……」
と感心していました。
それから高校卒業するまで足掛け六年、満五年余り、お姉さんと私のこんな関係は続くのですが、この洗滌器はついに私が高校に入る頃には、洗滌用よりも浣腸用として多く用いられるようになってゆくのです。
高校生にもなると知恵がうんと働くもので、私はお姉さんの家の風呂場の軒の桶の所に細工したのです。
大雨の夜私はこの洗滌器を軒に釣りました。
桶に集まった雨水がすべてこのガラス器の中に流れ込むようにしたのです。
そうしておいて、眼かくしして両手を縛ったお姉さんを連れて来て、お姉さんの真っ白なお尻の中心にそのゴム管を突っ込んでやりました。
始めは唯のイルリガートル(洗滌器)による高圧式の大量浣腸だとタカをくくっていたお姉さんも、遂に瓶一杯分の注入量を越えているのにいつまでもどんどんと流れ込んで来る冷たい水に、
「あれ猛ちゃん、どんだけ入ったら止まるのやろ、おかしい?」
と不審がるのを笑って、いきりたった物でいきなりお姉さんの頬をペタペタと叩いて、そのロに強引に押し込んでやり、唾で濡れ濡れのそれを下に移動させると、立たせたお姉さんの片脚を高く上げたまま抱きかかえ、私はお姉さんの中に入っていきました。
不安がっていたお姉さんも私のものが中に入ってきたので少し安心したのか肩の力をぬくのが感じられましたので、私はお姉さんの眼かくしを取ってあげました。
立位での私のピストンにゆられながら、お姉さんは自分のお尻を犯している、ゴム管が窓の外に伸びているのに気が付き、外を見上げて、
「あっ」
と驚きました。
「もうこの子は何てえげつないこと考えるんや、そんな雨の水が入ってくるんやったら、雨が止まな、お姉ちゃんのお腹ポンポンになって仕舞いにはロから逆流するやんか!!」
と激しく身をゆすりました。
実際その頃にはお姉さんのお腹は少し膨らんで、固くなっていました。
段々腫れて苦しくなってあえぎ始める女性を抱いていじめる時の快感は無上の物です。
日頃は、
「猛ちゃん、なるべく長い時間出さんと我慢せなあかん」
と言っていたお姉さんでも、
「もう苦しい、ああ、お腹痛い、早う猛ちゃんもう出して終わってえ、ああ、お姉ちゃんのお腹破裂するう」
と泣き叫ぶのを責めるのは最高です。
でもジャンケンで負けた日は私の方が入れられて泣くんです。
後にこんな凄い使われ方をするイルリガートルとの初めての出会いはお姉さんの家へ行った最初の晩のことでした。
(続く)
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