文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
第三課 ビデノンの化け物
この形、昭和三十年代に出現した、太陽医療器具製の「ビデノン」という名の携帯用膣洗滌器と全く同じ、つまり大型スポイトになるのです。
昭和四十年頃、女性の生理処理と避妊のための洗滌用のこのビデノンのアメリカ版ともいうべき化け物が海を渡って来日しました。
それは従来の国産品の細い嘴管や常識的なかわいい大きさと違って、何とまあ怒張したあちらの男性そのものの、つまり日本では猛ちゃんこと私のもののイキリ立った時のと同じくらいの太くて長く、その上深く反った嘴管が付いた巨大なもので、東京は銀座の、今、イエナという洋書店のあるビルの一階の、西側道路に面したショウウインドウに鎮座して、当時週刊誌にも大きく紹介されて、大変な話題になったものです。
これの愛用者としての肯定派の某女史は、この器具を激賞し、
「これを使えば膣内を完全に清潔に洗えるので、非常に衛生的に優れたもので、さすがは先進国欧米の女性の器具だ、欧米では未婚の処女もこれで生理の処理をしているからとても清潔だ、自分もアメリカ滞在中にこれを使う習慣をつけたが、もう重宝していて、今ではこれ無しではいられない、日本の全女性におすすめします」
と言っていました。
これに対して、別の某女性評論家は、
「こんな巨大な、日本男性の平均値よりはるかに長大な筒を、未婚の女性にも使えと言うのは狂気の沙汰だ、欧米人女性がビデをよく使うのは、湿度の高い日本と違って、空気が乾燥した土地柄、毎日入浴する習慣が無いので、性器を清潔にするためにビデ(浣滌器)が必要なのであり、毎日入俗する日本人には、そんなものはあえて必要では無い、その上、あまり過度に洗滌すると、膣内に生息する有用菌まで流し出してしまうので、自浄作用が損われることによって、健康のためのバランスが崩れるから、体のためには良くない」
と言っていました(私はこちらを正論だと思います)。
それにしてもバナナみたいに太くて長くて反りのある筒に、メロンくらいの大きなゴム球(袋)の着いた凄物です。
あんなのを未婚女性が使ったら大変です。
それでゴム球を押したらザブザブガボガボのダラダラで大洪水となり子宮までとび出してしまいます。
大事のオメさんが蟇口みたいにバクンバクンになったら何とするんでしょう。
某女史はきっとアメリカで男に相手にされなくて毎日これを自分で突っ込んでガバガバの太平洋になってしまっているのではないでしょうか。
あるいは在米中、公衆便所のようにあちらの男に毎晩散々に抜かれて、そのための避妊用に重宝したのかも知れません。
そうであれば彼女こそは誠に立脈な日米友好の天使で、今流行りのイエローキャブの元祖ということになりましょう。
開明的で発展的な世界人の彼女です。
きっとあの洗滌器をケッツの穴にも愛用していることと思われます。
暗殺されたあの国の故K大統領夫人は、そのハンドバッグの中にいつもワセリンのチュウブ入りを常備していることがよく知られ、未亡人となった彼女が、妊娠の心配を全く考えなくて、充分に性のエクスタシーを味わいつくすために、肛門での男性との交合を愛好し、盛んに発展していたことは、日米両国の週刊誌やマスコミに一時大きく取り上げられたことがありましたが、三和出版の『カルテ通信』に、在米経験のある女性が投稿していましたが、欧米の女性は少女でもすでに膣が広大で、そのため男の物が充分硬くなくても挿入が可能で、男性の方からするとそれでは摩擦が少ないので快感が得られにくく、肛門に挿入すると、そちらの方がよく締まっているので、自然に肛門の方に興味が行くのだそうで、あちらの女性の肛門が丁度日本女性の膣と同じくらいの広さだということです。
某女史も初めは狭くよく締まるので、沢山の男にやられたのでしょうが、休みなしでガバガバになったら、ひっくり返してケッツの穴を串刺しにされたであろうことは間違いありません。
ケッツの穴の奥へ射精されたのは妊娠の心配はありませんから、より大胆にエクスタシーにひたれますから。
先の某未亡人も避妊と快楽の両徳を考えて盛んに男にケッツの穴を犯させたのです。
直腸から吸収される精液には、女を色っぽくさせるフェロモンという物質が含まれているそうですから(若妻が美しいのはそのフェロモンの作用によることが知られています。
(続く)
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