文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
第一課 我が身に叩き込め、通への道
腕のいい料理人になろうと志す人なら、作って他人に食べさせることだけ考えていて、それで事足れりとは言えないでしょう。
広い世間を修業して、他人の作った物も賞味して、舌にその味を覚えさせ、良否の区別が出来るように錬磨せずんば、大成せず非常に幅の狭い独善家になり終わることでしょう。
それと同じで、お尻派と名乗っても、専ら女性(或いは男性)のお尻を貫くのみでは、お尻の法悦の真髄には、とうてい触れられるものではありません。
「美味いかどうかは食べてみろ」
というのと同じで、お尻の快感も自分の身体で味わってみなければ、たかがチンボ一本で他人のお尻を貫いてみたところで、それは井の中の蛙にすぎません。
ですからこの講座の受講生のお尻派の同志諸君は、俗世間の面子なんかはかなぐり棄てて、学んだら直ぐ我が身で実行体験してみて下さい。
それが孔子の言う、
「学びてこれを習う、又楽しからずや」
の境地で、これはすべての学問に共通して言えることです。
さて先号では、
「先ず突っ込んで練りに練れ」
と教示しましたが、不意に人のお尻の穴にチンボを突っ込めば、直腸内に便が溜まっていた場合、どうなるのかと心配する人も多いと思われますので、そのことについて述べてみます。
この場合、道は二つに分かれます。
即ち一つは直腸内はおろか大腸内をも浣腸液や温水で洗滌した上で事を行なう方法であり、もう一つは便が溜まっているままというよりも、その溜まっている便を積極的に利用して行なうという方法です。
一番目の方法は正攻法ではありますが、浣腸や肛門拡張法については後に説明することになっていますので、今はさて置いて、直ぐにでも突っ込みたい皆さんのために、いささか奇攻法ですが二番目の方法について説明してみましょう。
不意に思いついて、予告無しに人の尻を犯す訳ですから、直腸内に便が溜まっていることが多いのは当然ですが、古来この便の一杯詰まった直腸を貫くのが、「お尻の通人」の最も好む方法で、責める方も責められる方も、便が満タンになっている程快感が大きいので、通は相手に前日から沢山食事を摂らせ、便所に行くことを禁じる程の念の入った準備をしたものだそうです。
(続く)
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