文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
第一課 孤独な同志へ
第五講で一応ガラスシリンダー式浣腸器にならったポンプ式浣腸器の自作法は説きましたが、お尻派の同志の中には、相手のいない孤独な一匹狼のお尻派も多いと思います。
思えば今から三十年も昔の、あの『奇譚クラブ』や『風俗奇譚』の全盛期の、皆さんよりはるかに重度のこだわりをもった重症のお尻派先輩たちも、やっぱり孤高の人々で、それぞれが健気にも、自分で自分のお尻に浣腸を施して悶え苫しむという、密かなエクスタシーに酔う、自分だけの楽園を守っていたものです。
苦労してやっと手に入れた百ccや二百ccのガラスシリンダー式浣腸器は、三十ccや五十ccのような小型とは格が違って、太くて長く、ずっしりしていて、とのようなアクロバット的ポーズをしてみても、自らのお尻に突っ込んで、自らの手で押し棒(内筒)を押すことは不可能なことで、そのため先輩たちは知恵を絞って、ある女性は仰向けに寝て、その大筒の嘴管を自らのお尻の穴に挿入し、片方の足の踵を使って、器用に内筒を押して注入することを考えつき、又ある人は二百ccの大筒を床面に立てて、両足を開いて自らの腰を沈めてゆき、自らその上向いてそそり立っている嘴管に、お尻の穴を串刺しにされる形でお尻で落としながら注入するという方法をとったのですが、この方法は浴室ですると、ややもすると大筒が手からはずれて、タイルの床に倒れて、割ってしまう恐れがあり、皆がそれはそれは大変な苦労をしてきたのです。
今でこそ、各種の太さや長さのゴムカテーテルが、アダルトショップでも簡単に手に入るようになり、百ccや二百cc、或いは五百ccや千ccの大筒の浣腸器には、胃洗浄用の示指くらい太くて、長さが五十〜六十センチくらいもあるカテーテルが売られるようになり、それらのカテーテルをその浣腸器の嘴管に装着すれば、一人プレイもたやすく出来るようになったのですが、昔は大変でした。
孤独のお尻派同志よ、君は先講の学習で作った浣腸器に、右のカテーテルをアダルトショップで買って連結すれはよいのです。
東京新宿のカバリエには胃洗浄用の太いのをはじめ、各種のカテーテルが常備してあります。
(続く)
上へ |
カテゴリ一覧へ TOPへ |
■広告出稿お問い合わせ ■広告に関するお問合せ ■ご意見・ご要望 ■プライバシーポリシー ■大洋グループ公式携帯サイト |