価格：1200円（税込）
発売：2012年9月19日
出版社：グライドメディア

文＝ナナタ

■メディアよ、ハロプロに優しくあれ

メジャー、ロコドル、○○○48、地下、......様々なジャンルのアイドルグループが増加し、アイドル戦国時代と呼ばれて久しい昨今。「つんく♂」の旗を掲げ、我こそ天下を総べるものぞといきり立つも、合戦場は遠くにありにけり......。
そう、AKB48一強の時代に産み落とされた迷い子こと、Hello！Projectファン・通称ハロヲタ。どうも、心のベストテン第一位推しはすでに卒業・引退をしたスマイレージ前田憂佳ちゃん、現役ではスマイレージ2期メンバー中西香菜ちゃんと、モーニング娘。10期メンバー飯窪春菜ちゃん推しの、ヲタ歴はまだ数年ほどの若輩ハロヲタ、ナナタと申します。

モー娘。ってまだいるの？(※います)　なんか最近ももちって子を見るけど、あれモー娘。なの？(※Berryz工房です)　ていうかHello！Projectって何？　など、そんなアイドルに興味のない一般人のテンプレ発言、我々は言われ慣れています。耳タコですが、そんなあなたにお教えしましょう。
Hello！Project(ハロプロ)とは、芸能事務所アップフロントエージェンシー所属、つんく♂総合プロデュースの女性ダンス・ヴォーカルグループの総称のことです。現在では、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージ、光井愛佳、さらにハロプロ研修生というハロプロアイドルのタマゴで構成されています。
モーニング娘。といえば「LOVEマシーン」。なっち、ゴマキ、ASAYAN、うたばん......。こういった認識の、いわゆる全盛期モーニング娘。をご存知の方は多いと思われます。ですがそれ以降、スキャンダルなどでたまに見聞きはしていたものの、現在は活動しているのかしていないのか知らないという方も多いのではないでしょうか。活動、しております。今年で活動15周年、発売シングルCDも51枚目に到達し、コンサートは常に大入り、モーニング娘。だけではなく他ハロプログループも、歌やダンス等のパフォーマンスは、国内アイドルグループの中では最高レベルの集団です。

しかし、こんなにも脂が乗りに乗ったHello！Projectですが、音楽番組・アイドル雑誌などで取り扱うアイドルはAKBばかり。その隙間にPerfume、ももいろクローバーZ、アイドル声優などが入り込み、ハロプロはさらにそのおこぼれに預かるという悲しい状況です。メディア上では見たくても見られないのです。
この状況でどうやってハロプロアイドル情報に触れ、楽しめるのか？
私を含め、ファンは主に毎日更新されるハロプロメンバーの公式ブログや、精鋭ヲタが運営するファンサイトやアップフロント関係者のTwitterなどのSNS、異常に発達した2ちゃんねるハロプロ専門板とそのまとめサイトなどで情報を得て、時には現場に参加し、参加せずとも参加者のTwitterなどのレポートを読んだりと、それなりに毎日楽しんでいます。定年を迎えて都会から郊外に隠居し、農作業で自給自足生活をはじめて、サラリーマン時代より忙しくなったロートルのようなものです。

外部メディアに頼ってばかりもいられないと判断したのか、最近は事務所側もインターネット、特にYoutubeの専用チャンネルでのアピールに力を入れるようになりました。先月発表されたモーニング娘。11期メンバーの合格発表などは、コンサートツアーのゲネプロに抽選で選ばれた観客と報道陣を入れた状態で行なわれ、最新の模様や結果などは、現場に居合わせた人々の手によってリアルタイムでTwitterなどで実況・拡散され、その後Youtubeチャンネルに合格者の動画がアップされました。つんく♂直々に「インターネットで拡散してください」という趣旨のコメントもありました。

そういった状況を考えてみると、テレビ番組をチェックする機会やアイドル雑誌を購入する機会は限られます。特に雑誌は、表紙がハロプロ、巻頭・巻末ハロプロ、推しメンのインタビューやグラビア、ハロヲタ編集ライターの記事などが掲載されている雑誌などは、悲しいことにそう多くはありません。しかし、そういう雑誌があれば、それは「良い雑誌」と判断し、熟読し、にやけたり時には爆笑しながらインタビューを読み、撮り下ろしグラビアを穴が開くほど眺め、感想を書き散らし......。
モーニング娘。も9期加入以降はそれまでの数年に比べればメディア露出回数はアップしました。今年は15周年ということもあり、表紙まではいかなくとも、特集ページを組む雑誌も増えました。
創刊したばかりの「GIRL'S STAR★Vol.2」では、巻末に10ページ(！)のモーニング娘。全員のインタビューとグラビアも掲載され、これはまさに「良い雑誌」であるとヲタ脳が判断しました。
特にグラビアはメンバーのコンディションも良く、最高にかわいく美しい現役メンバーの写真に仕上がっており、何度見てもため息が出てしまいます。
「Top Yell」、「B.L.T.」、「UTB」などに続く「良い雑誌」として、今後も期待せずにはいられません。

余談ですが、WEBスナイパー読者の方々には、モーニング娘。9期メンバー「譜久村聖」ちゃんがおすすめです。高校一年生にして溢れんばかりの色気とフェロモン、ダンスをすればはちきれんばかりのわがままダイナマイトボディがびちびちと暴れ、そんなボディとは裏腹に、どこか憂いを帯びた表情......その年齢にそぐわぬ類まれなるセクシーさは、ファンどころか公式でも「団地妻」キャラとして認定(？)され、人妻専門雑誌でも取り上げられるほど。興味を持たれた方、めくるめくハロヲタの世界はいつでもあなたをお待ちしておりますよ。楽しいですよ、ハロヲタ。