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▼ 日本最大級DIY テクノロジーの見本市「Make: Tokyo Meeting 04」
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「Make: Tokyo Meeting 04」
2009.11.22.Sun〜23 mon
at 東京工業大学 大岡山キャンパス

自由な発想でテクノロジーを使いこなす――通称"Maker"と呼ばれる機械ファンが愛するDIY雑誌『Make』主催のユーザー参加型イベント「Make: Tokyo Meeting」。ユニークなモノ作りを行なう"Maker"たちの発表の場、そして交流の場として機能する、コア&ある意味フェティッシュなイベントの中身とは!? フリーライターのtakaoka氏がホットな現場からご案内します。

文=takaoka


「最新のテクノロジー」という単語を目にすると心拍数が上がったり、LED のチカチカ点灯を眺めているだけでウットリ、そんな熱い機械好きたちが毎号刮目して待っている雑誌が『Make』だ。取材時現在の最新号『Make:Technology on Your Time Volume 08』では、電力消費量をTwitter に投稿するツールや、植物の水や温度や光を管理するガーデニングコンピュータなど、読者自身の手で創りだすことの可能な、最新テクノロジーの解説記事を紹介している。その『Make』誌が主催するイベント「Make: Tokyo Meeting 04」に足を運んだ。

「機械の中身を見てみたいが、開けたら親に怒られる。でも剥き出しの基板が見たい!」という欲望に幼い頃から苛まれ続けてきた筆者。なにやら「Make: Tokyo Meeting 04」というイベントでは同人誌の即売会のように机が並び、冊子ではなく自主制作の機械が出展されているという。このイベントは今回が4回目で、半年毎に開催されている。出展者各々が制作した「自分たちで作れるテクノロジー」が出展され、回を重ねるごとに規模は肥大化し、今回で140組ものブースが集結。会場となった東京工業大学大岡山キャンパスの体育館は、日本中のメカフェチたちの一時的な収容所となった。

企業主催の品評会とは方向性の異なるこうした個人規模の集会では、多様な価値観が入り乱れてテクノロジーが切磋琢磨される。その結果、技術大国日本の礎は揺るがなくなるはずだ。個人的にピンときた理系DIY カルチャーの最先端を軽く紹介しよう。

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流れている音楽の周波数毎の音量を表示させる「磁性流体ビジュアライザ」。高い音が鳴ると右側の黒い砂、低い音が鳴ると左側が反応して動く。イコライザーの表示機能を、ガラス管を使いアナログで行なっているところが粋。出展者によってテーマは異なるが、こういった個人で作ることが可能な技術を各々のブースで出展している。製作者がブース内にいるので、技術情報の交換も直接、コミュニケション可能だ。

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これが本物の鮭とイクラだったら会場が生臭くなるが、布と電球なのでご安心を。「かわいさ」だけでなく、電力を仕様して「便利さ」を加味したテクノロジーと手芸の融合。機械油まみれの理系男子だけが集まる場というわけでなく、女性も気軽に参加できるような「生活とテクノロジーの融合」をテーマにした出展も多く見受けられる。

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目を光らせながら四つん這いで歩行する生物。動物園では見ることのない、奇っ怪な生物が数種類放し飼いにされているのを確認した。他には針金を足にして二足歩行をする生物なども。彼らの多くはリモートコントロールで生命活動し、性格的には愚鈍で人間に危害を加えることはない。

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部屋の中心に置かれた箱を動かすと、中に水が入っているようにLEDが点灯。箱の光の動きに合わせて部屋の壁のLEDも光る。手に持った箱で、壁の光をコントロール出来るのだ。それによって自分の持っている箱が、自分のいる部屋のような錯覚を起こす。こういった大掛かりな作品も展示され、作者の意気込みがチカチカと伝わってくる。

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学校という空間を最大限に利用し、校庭で自作空気砲を発砲中。金属の筒に溜め込んだ空気圧によって、砲口の物体を遠くまで飛ばす。野球ボールを飛ばした際は、軽快な轟音と共に数十メートル先まで高く打ち上げられた。

ちなみに『Make』誌は、元を辿るとアメリカ発の雑誌。西海岸のハッカー・カルチャーの影響を受けて発刊され、日本向けに編集された翻訳版が出版されている。本国アメリカで行なわれている本家のイベント『MakerFaire』の自由奔放な動画も紹介しておこう。80年代後期から活動するアナーキストロボットサーカス集団「Survival Research Laboratories」の影響下と見受けられるテクノロジーの乱用ぶり、そしてハリウッド映画やディスニーランドさながらの過剰なサービス精神を感じられる。巨大な制作物は、広大な土地を有するアメリカならでは。

このようなアメリカで発生した雑誌/イベントが、日本人が得意とする繊細な作業を中心とする場に変化したことは興味深い。個人レベルで開発可能な新しい技術が生まれることを期待しつつ、次回の「Make meeting tokyo」へも足を運びたい。もし貴方が技術を持っているのなら出展することも、もちろん可能だ。


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