文=抱枕すあま

※この記事は2006年6月にWEBスナイパーに掲載されたものを再録したものです。

そんな訳で、翌日、私は秋葉原にある『SunShop\x87U』へと向かったのだった。SunShopの総帥に直談判して、すあクラの読者の方のために、『PAIN　GATE　〜有刺鉄線傀儡〜』の割引を、なんとしてでも勝ち取らねばという信念を持って。しかし、相手はクライアント様である。絶対に失礼なことがあってはならない。

す「あっ、総帥発見！　よう、クソ虫！」

総「これはこれは。ようこそおいでくださいました！　クソ虫の中のクソ虫。クソ虫キングと呼ばれる、すあま様じゃないですか！！」

す「むきぃーーーっ！！　久しぶりに会ったというのに、ひどい言われようですな」

総「どっちがひどいんだか……」

す「ねえねね、聞いてよ！！　編集部のI氏ってひどいんだよ。私のコラムじゃ、3千円の焼酎を飲ませてくれないんだよ。あんな内容だったら、500円の焼酎で十分だって言うんだよ」

総「Iさんは、そんなこと言ったんだ……」

す「総帥もひどいと思うでしょ？」

総「Iさんは、すあま君のコラムに500円もの値打ちがあると思っているんだ」

す「へっ！？」

総「せいぜい、ガリガリ君1本くらいが妥当なんじゃない？　時々、うまい棒1本くらいのコラムの時もあるけどさ」

す「総帥は、相変わらず口が悪いなぁ……。そういえば、SunShopって、WEBスナイパーのクライアントなんだってね。最近、I氏が生意気なんだよね。クライアントの立場から、ガツンと言ってくれない？」

総「そういえば、うちの会社って、WEBスナイパーのクライアントだったんだ。すっかり忘れてたよ。それじゃ、Iさんに言っておくよ。すあま君の原稿料は高すぎるから、安くしろって。うまい棒1本で十分だって」

す「い、いや、そういうことじゃなくて……」

総「だってさ、すあま君の原稿料が減った分を、『オナニーマエストロ遠藤のぶらりエログッズの旅』の遠藤遊佐さんに加算すればいいんじゃない？　そうすれば、スライムブラじゃなくて、本物のヌープラが買えるしさ。それにしても、遠藤さんのコラムって面白いよね。毎週、土曜日を楽しみにしてるんだよ」

す「遠藤さんのコラムは、ちゃんと読んでいるんですね。ところで、10年近い付き合いの私のコラムは、読んでくれてます？　最新のコラムが、どんな内容だったか覚えてます？」

総「生下着を食べるのだよね？」

す「それは、第1回のコラムです！　しかも、1年以上前に、私が強制的に読ませたのじゃないですか！！」

総「で、今日は何しに来たの？　Iさんには、ちゃんと原稿料を減らすように言っとくから、安心してよ」

す「安心できねぇよ！　あのさ、今度の日曜日（6月29日）、風見蘭喜さんの緊縛イベントをやるでしょ？」

総「うん、やるよ。SCRUMの社長に頼まれちゃったからね。ひょっとして、すあま君はイベントの時のモデルをやりたいの？　すあま君がそこまでお願いするのなら、有刺鉄線とボディサスペンションの準備をしてもいいよ。スタンガンなら、常備してるし」

す「そんなお願いしてません！！　このイベントの時だけど、秋葉原のお店で新作DVDの『PAIN　GATE　〜有刺鉄線傀儡〜』とかの風見蘭喜さん出演作を購入すると、20％引になるじゃない？　あれをね、ネット販売でもやって欲しいんだ。しかも、私のコラムの読者限定で。アド街とかでよくやってる、キーワードを言えば安くなるってやつですよ。どうです、コロッケを安くしてくれませんか？」

総「うちはコロッケなんて売ってないから！」

す「あれ？　むかし、『女子校生コロッケ地獄〜外はカリカリ、中はホクホク〜』とかいうタイトルのDVDを置いてなかった？」

総「そんなの置いてねぇよ。でも、お店での販売と同じ条件でいいなら、ネット販売でも20％引きにするよ。6月29日（日）限定だけどね」

す「思ったより、簡単にOKがでましたね？」
（続く）