文=抱枕すあま


↑たとえばこんなヒューマンポニー。

ところで、ヒューマンポニーというと、どのようなスタイルを思い浮かべますか？　やはり、写真のようなスタイルを思い浮かべますよね。

口には轡（くつわ）を噛ませ、手綱が装着できるようにします。身体には、ボディハーネスを装着したり、ラバースーツを着せたりします。そして、お尻には、ポニーの象徴でもある長い尻尾を付けましょう。

場合によっては、背中に人が乗れるように鞍（くら）や足をかける鐙（あぶみ）を取り付けたり、頭に大きな馬の耳を付けたり、手足が自由に使えないよう、蹄（ひづめ）の付いた手袋や靴を履かせたりします。また、競馬をやる人はご存じだと思いますが、後方の視角を制限するブリンカーなどを装着することもあります。

それでは、実際にヒューマンポニーに乗る方法について、ご説明してまいりましょう。大きく分けると、乗り方は２通りになります。

１：ヒューマンポニーに直接乗る
「スナイパーＥＶＥ」などで、女王様が四つん這いになった男性の背中に乗っているグラビアを見たことがありませんか？　あれも、ポニープレイの一種です。だって、女王様が犬や豚の背中に乗っていたら、かなりヘンですもんね。
ただし、あくまでもポニーですので、人を目的地まで運ばなければなりません。そのため、四つん這いですと時間がかかるので、ポニープレイの場合には、乗り手を肩車したり、劇団四季の「ライオンキング」に出てくるキリンのように、両腕に棒を取り付けたりして乗せることもあります。

２：ヒューマンポニーに馬車を引かせる
馬車を用意して、ヒューマンポニーに引かせるというプレイがあります。小さな馬車であれば１頭だてでも大丈夫ですが、大きな馬車になると４頭だてにすることもあります。日本でポニープレイが流行らないのは、馬車を使ったプレイをしたり、馬車を保管したりする場所がないというのが、最大の原因だと思います。
時々、「Ｓ＆Ｍスナイパー」（ワイレア出版）や「マニア倶楽部」（三和出版）にも馬車を引くヒューマンポニーの写真が載ったりするのですが、馬車文化のない日本です。どうしても、リヤカーや車いすを改造したような馬車になってしまいます。欧米では、ヒューマンポニー専用の牧場を所有しているオーナーさんまでいるのですが。

ところで、ポニープレイには、どのようなものがあるのでしょうか？　今回は、ポニープレイの一例をご紹介しましょう。

１：まずは、ヒューマンポニーに首輪を付けます。次に、グルーミング（ブラシをかけるなどの世話）をしてあげましょう。轡や手綱などの馬具を装着したら、準備完了です。

２：準備が終わったら、ウォーミングアップです。最初は、真っ直ぐに歩かせます。ヒューマンポニーの身体が温まってきたら、手綱を長くして、今度は左回りで歩かせましょう。調教師を中心にして、ヒューマンポニーが円を描くように、同じ場所をぐるぐると歩かせるのです。

３：準備運動が終わり、ヒューマンポニーを馬車に繋いだら、馬車に乗って散歩に出掛けましょう！！

４：散歩から戻って馬車を降りたら、ヒューマンポニーを馬車から外してあげましょう。

５：しっかりと働いたヒューマンポニーには、感謝の気持ちとご褒美をあげましょう。まず、歩き終えたヒューマンポニーは、身体をクールダウンさせなければなりません。この時、ヒューマンポニーの身体にブランケットをかけてあげると、急激に筋肉が冷やされることから防ぐことができます。

６：ヒューマンポニーの身体は、専用のミトンやブラシを使って、グルーミングしてあげましょう。特に、蹄の裏には土が付いていますので、忘れずキレイに落としてあげましょう。ヒューマンポニーは、みんなグルーミングが大好きなのです。グルーミングをしながら、ヒューマンポニーがケガなどしていないか、身体のチェックも忘れずにしましょう。

７：最後に、ヒューマンポニーに水と餌を与えましょう。

ヒューマンポニーのプレイ方法は、無限にあります。馬小屋で本物の馬と一緒に飼ってみたり、牝馬と種馬を交尾させてみたり。欧米では、キツネ狩り（狩られるキツネも人です）をしたり、品評会（審査員がいて、ヒューマンポニーの歩き方や姿の美しさを競います）をしたりしています。

国内でも、あまり多くはないようですが、ポニープレイを実際に楽しまれている方がいらっしゃるようです。個人的には、ヒューマンポニーよりも気楽に飼える、宮地奈々ちゃんのような可愛らしいヒューマンパピー（子犬）が欲しいのですよ。そうしたら、セーラー服を着せて、毎晩のように抱いて寝るのになぁ。どこかに、段ボール箱の中に捨てられた、奈々ちゃんパピーがいたら、すぐに連れて帰るのですが……。

（つづく）

発売日：2004/12/16
収録時間：120分
出演者：宮地奈々
メーカー：GUTS
品番：126SDD01


↑すあま監督の名作「ＳＭ探偵団」より。いろんな意味で、伝説の作品です。あの時、そのまま連れ帰っていればよかった……。