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▼ すあまにあ倶楽部 第49回 言ってはならないこと

文=抱枕すあま

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↑世の中は、何気ないひと言で、風雲急を告げることがあります。


気が付けば、もう12月ですよ。師走ですよ。淫乱女教師も走りまくる季節ですよ。

今年も、宮地奈々ちゃんをオカズにオナニーしたり、会社をリストラされたり、宮地奈々ちゃんをオカズにオナニーしたりしているうちに、あっという間に1年が過ぎてしまいました。振り返ると、なにごともない、いたって平凡な1年でした。

私は、日常生活の中で、面白いと感じたことを、メモ代わりに携帯のメールに打ち込んでいます。こうすると、電子データの状態で自宅のパソコン宛にメールできるので、非常に便利なのですよ。ここから、このコラムのアイデアが生まれたりしているのです。

しかし、そのすべてがコラムに使われている訳ではありません。こんなにも平凡な1年間でも、使われなかったメールがかなり溜まっています。そこで、今回のすあクラは、年末のメールの大掃除を兼ねて、あるテーマの話をまとめました。

そのテーマとは、『言ってはならないこと』です。日常生活の中で、言ってはならないことって、ありますよね? 私は、口が悪いのかタイミングが悪いのか、失言がとても多いのです。

そんな訳で、今回のすあクラでは、この1年間にすあまが遭遇した『言ってはならないこと』をまとめました。

■ビジネスメール

仕事で外出していたときのこと。打ち合わせが長引いたので、会社の女性にメールで連絡した。

乙!
仕事が長引いたにょん。
帰るのが遅くなるっちゃ。
部長にも伝えといてちょ。
よろぴこ!!


会社に戻ると、メールを送っていた女性から、このように怒られた。

「あのようなメールはやめてください!
ビジネスのメールくらい、ちゃんとした文章で書いてください!!」

私は、こう答えた。

「心配しないで。
私だって大人だから、ちゃんとTPOを考えてメールしているんだから。
仕事のメールはいつもあんな感じだけど、彼女に出すメールは、必ず敬語だから!!」

■仕事ができる人

会社での会話。

A「あの専務は凄いんだよ。会議の時は、ホワイトボートを使って、その場で問題を抽出し、次から次に解決していくんだ」

B「この前は、ホワイトボードにマトリックス表まで作ってましたよ」

C「私は専務を真似て、会議でホワイトボードを使ったことがあったけど、上手にまとめられなかったからね」

一同「専務はすごい人だよ!」

感動したすあまさんは、こう言いました。

す「さすが専務ですね!
  まるで、ケーシー高峰みたいッス!!」

一同「……」


■幻のメロンパン

会社には、ジュースの自動販売機とともに、パンの自動販売機が置かれている。私は、小腹が空いた時によく利用しているのだが、中に入っているパンは、ランダムに選ばれているらしく、その日によって品揃えが違う。そんな品揃えが豊富なパンの中で、非常にレアなパンがある。それは、メロンパンの中に生クリームが挟んである、『クリームメロンパン』である。

私は、このメロンパンが大好きで、自動販売機の中に入っているのを見かけると、必ず買うようにしている。しかし、2カ月に1回程度しかお目にかかれない、幻のメロンパンなのである。それに、いつも1個しか入っていないので、買い占めることもできない。

ある時、そんな珍しい幻のメロンパンが、自動販売機の中にまとめて3個も入っているのを発見してしまった。なんという奇跡であろう! 私は興奮した。これは、誰かに伝えないといけない! 一緒に、この興奮を分かち合いたい!!

そう思った私は、メロンパンをただちに3個買い占めると、一目散に自分の席へと戻り、隣に座っている女性に、興奮しながらこう言った。

「く、く、く、『くりいむレモン』パンがあったよ!!」

やっちまったよ……。何故に、80年代のロリータアニメのタイトルを大声で叫んでいるんだオレは……。しかも、めちゃくちゃ興奮しながら……。


いま気付いたのだが、私がリストラされた理由は、こういうところがいけなかったのかもしれない……。


■最後の言葉

昨年亡くなったお祖父さんのことについて、母と話をしていたときのこと。

母「実はね、ずっと秘密にしていた、お祖父さんの言葉があるの」

す「えっ、なになに?」

母「私が病院でお祖父さんが亡くなるのを看取ったでしょ? だから、私がお祖父さんの最後の言葉を聞いていたの。亡くなってから、もう1年以上経つというのに、今まで誰にも言えなかったのよ」

す「それで、お祖父さんは、最後になんて言って亡くなったの? ひょっとして、遺産相続に関する重要な話とか?」

母「それがね、お祖父さんが突然、『裏の家の三次郎は元気か?』って聞いてきたの」

す「うんうん」

母「私がね、『元気よ』って答えたら、お祖父さんはこう言ったの」

す「なになに?」

母「『そうか、三次郎は元気だったか……。あいつは、ほんとぉ〜〜〜〜〜ぅに、馬鹿だからなっ!!』って言ったの」

す「……」

母「お祖父さんが息を引き取ったのは、その夜のことなの。だから、それが最後の言葉だったの」

す「……。その話は、お祖父さんの名誉のためにも、誰にも言わない方がいいよ」

母「そうよねぇ。でも、忘れそうだから、誰にも言っちゃダメだって、ホワイトボードに書いとかなくちゃ!」

す「お前は、ケーシー高峰か!!」

(続く)


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