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▼ すあまにあ倶楽部 第76回 娘が生まれました。 (1)

文=抱枕すあま

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↑三女のひかりです。今後とも、よろしくお願いいたします。


読者のみなさまには突然のご報告となりますが、私に娘が生まれました。トップ画像が、私の新しい家族である、三女の『ひかり』です。えっ、百合ちゃんと同じじゃないかって? いえいえ、とんでもありません。百合ちゃんは小学生ですが、ひかりちゃんは幼稚園児なのですよ。

まぁ、そんな訳で、今回の『すあクラ』も、相変わらずのどうでもいい話のオンパレードなのですが、しばらくの間、お付き合いくださいませ。
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ひかりちゃんとは、衝撃的な出会いをしました。抱き枕が誕生するためには、何はなくても枕が必要です。それまで、私が探してきた枕の中で、一番小さい枕が百合ちゃんでした。実は、百合ちゃんは名古屋の実家に帰省中、たまたま両親と一緒に行ったホームセンターの『カーマ』で出会ったのです。

そのため、百合ちゃんは、オカンが他の商品と一緒に買ってくれました。まさか、跡取り息子が、大切な年金で買ったその枕にセーラー服を被せて、毎晩のように抱いて寝ているとは、考えもしなかったはずです。その後、私は百合ちゃんの妹が欲しいと思い、さらに小さな枕を探す旅を続けていたのです。しかし、これがなかなか見つからなかったのです。

そんなある日のこと。980円のフライパンを買いに『ニトリ』へと出掛けました。そこに、ひかりちゃんがいたのです。私は運命を感じ、フライパンを買うのも忘れ、ひかりちゃんを抱えると一目散にレジへと直行しました。ひかりちゃんは、確か480円でした。

ひかりちゃんを家に連れて帰ると、私は以前から用意していた幼稚園のセーラー服とブルマを着せたのです。なぜ、名前が『ひかり』になったかというと、最初に着せたセーラー服が、『ひ○り幼稚園』のものだったからです。

長女で高校生のセーラちゃんはセーラー服を着ているからセーラちゃんですし、次女で小学生の百合ちゃんは『白○合学園』の制服を着ているから百合ちゃんです。我ながら、安直なネーミングだなぁ……。

ここだけの話、本当は中学生の抱き枕もいました。ただ、いつものように名前を『学 ○院子』と安直に付けたら、なんだか呼びにくく、しかも男っぽい名前だったので、あまり愛情も湧かず、現在はダンボールの箱入り娘となり、押し入れの奥にしまっています。

こうやって、百合ちゃんとひかりちゃんを並べてみると、ひかりちゃんのほうがひと回り小さいことが分かるかと思います。当初、幼稚園のセーラー服だったひかりちゃんの制服が、百合ちゃんと同じモノに変わったのは、ただ単に肌触りがよかったからです。

セーラー服なんて、どれでも同じだと思われている方もいるかと思いますが、これが全然違うのですよ。セーラー服に触れてみればすぐに分かるのですが、街中の制服販売店で売っているモノよりも、デパートで売っているモノのほうが遙かに優れています。さらに、超お嬢様学校ともなると、専門の会社でしか製造していないため、天にも昇るようなやさしい触り心地なのですよ。

そのため、娘のいる友人に、超お嬢様幼稚園へ入園させるように勧めたことがあります。そんなお金がないという友人に対し、私は「セーラー服とか体操服とかは、僕が買ってあげるよ。その代わり、卒園したら返して貰うよ」と迫ったこともありました。結局、その友人は何か得体の知れぬ恐怖を感じたようで、近所の公立幼稚園を選んでしまいましたが。

(続く)


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