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▼ 赤満講猟奇譚 第32回【両門責め】

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絵と文=大園喜八郎

秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。
ジャパニーズ・カルトの新境地!


【両門責め】

二つ穴 責めるうるしと 唐辛子

来たる九月十七日、初秋の黄肛災が行なわれます。先月の氷責めの四匹を加え、計二十八匹の生け贄が皆様のサド心を満たしてくれるのです。

中でも七月の屋上稲妻責めで既にご存じの姉妹生け贄、石川さおり(仮名・×七歳)とかおり(仮名・×五歳)には黄肛鬼を慰めるために秋らしい責めが用意されています。それは漆と唐辛子による二穴責めです。

順を追って説明しましょう。お待ちかねのショウは、まず丸裸にした二匹の幼い姉妹を犬と同様に飼うことから始まります。犬の首輪を嵌め、胴体には犬と同じように革バンドを付けて、二本足で立つことを禁じます。また、さおりには「アカ」、かおりには「シロ」という犬名が付けられていますが、その由来はさおりの満幸周りの粘膜部分が普通の女性より赤いこと、また、かおりはまだ性毛が生えていなくてパイパンであるからという酷いものです。

夜は犬小屋に丸裸で寝ることを強制されます。もちろん布団などはなくて藁の上で寝なければなりません。しかし、もっとも残酷なのは獣姦ショーでしょう。二匹は上向きの机の脚に両手足を縛り付けられて、観衆の見守る中、特別に訓練された雄犬に数十分にわたって犯されるのです。

厳しく訓練された女スパイでも、獣姦責めには堪りかねて白状すると言われるくらい、屈辱的な責めですから、姉妹は「やめてー、やめてー」と泣きますが、「人間の言葉を話すな」と鞭打たれ、「ワンワン」と悲しい叫びを上げるに違いありません。

さらに「アカ」「シロ」の二匹は、首輪を引かれながら、地獄の庭を横切って漆の森へと向かいます。地面には栗のいがが落ちていますし、茨の棘や剃刀のように鋭い葉は白い肌を容赦なく切り付けて赤い血ぶくれを少女の裸体に刻んでいきます。しかも、革バンドには二つの太い棒状の突起があって、一つは満幸に、もう一つは幸門に突き刺さっているのですから、その淫らな感覚と情けなさは想像を絶するものです。

ようやく漆の森に辿りついた二匹は、片足と両手を高々と吊り上げられ、性器を観衆の目前に露出した上で、棒状突起の代わりに樹皮を剥いだ漆の棒を突っ込まれます。その上、太い漆の幹に傷を付けて、樹液を採集し、それを少女の乳首や陰核に塗りつけていきますと、たちまち漆にかぶれて赤く腫れ上がり、膣や直腸は猛烈な痒みに襲われて、わなわなと全身を震わしながら「ワンワン、キャンキャン」と悲鳴を上げるのです。

加えて、膣や幸門に、隙間をこじ開けて真っ赤な唐辛子を無理やり捻じ込みます。ヒリヒリとした感触がアカとシロの幼い性器と幸門を厳しく責め立てますが、哀れな姉妹には、人間の言葉で泣くことさえ許されません。

また二匹の乳房には数枚のカッターの刃がぶら下げられていますから、裸体を震わすたびに少女の柔肌には赤い筋が走ります。その一段と凄惨な美しさは、信者の皆様の目も黄肛鬼も存分に慰めることとなるのです。

(続く)


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