母娘陵辱残酷絵巻・花嫁崩壊〜【最終話】
いつものリビングに、椿の獣のような吠え声が響く。
茜は全身の疲労と痛みに苛まれてはいたが、倒れて動かなくなった男たちを見下ろし、心のどこかで勝ち誇ったような悦びを感じていた。
母も、自分も、男たちに屈することはなかった。
傷だらけにはなったが、それは闘いの結果の傷だった。
この出来事が、自分たちのこれからの人生にどんな影響を及ぼすのかは、まだ分からない。
しかし、一つだけはっきりと言えることがある。
――何を恥じ入る必要があるだろうか。
茜は、男性経験こそ少なかったが、世間知らずではなかった。
父を失い、母の椿と二人で生きてきたこの8年間は、茜を少女から女に変えていた。
あんな男たちに、自分の何を損なうことができただろう。
私は何一つ失ってなどいない。
倒れた男たちの亡骸は、茜にとってただのゴミだった。
もうすぐ、フィアンセがこの部屋を訪ねてくるだろう。
ドアを開けた彼が何を見るとしても、彼の中で私の魅力が減ることはない。
茜はそう信じ、血の海の中で呆然と座り込む母の椿に頬笑みを向けたまま気絶した。
「ピンポン」
この日二度目の、来客を告げるチャイムが鳴った。
(完)
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