作= 鬼堂茂
【11】脅迫・2
「オイ、答えろよ」と、言って、竹野は熱く濡れた指先をつぼみの中でグルグル回転させた。秋子の体が竹野の尻の下で弓なりに反る。掻き出された花蜜が、指をつたいシーツに流れ落ちた。
「言う、言う、言うー......」
「ヨシ、それなら、口を楽にしてやろう。しかし、大声を出すなよ、いいな!」
竹野はそう言って、秋子の口から猿轡を外した。
「さあ、白状しろよ。秋子のセックス体験を」
言いながらつぼみの中で指をクイクイと動かしていく。
「アウッ」と秋子は呻き、悩ましく眉根を寄せながら、つっかえつっかえ、今までのセックス体験を話し始めた。しかし途中から話し声が鳴咽に変わり、閉じられた瞳からは泪がポタポタとこぼれ落ちる。
「まだ、終わっていないだろう。早く、続きを言えよ」
興奮状態にある竹野は容赦がなかった。冷酷な視線を秋子に向け、軽く頬をひっぱたく。
「もう、嫌。もう、言えない。もう、やめて。もう......」
秋子は小さく呟き、そのまま唇を硬く閉じてしまった。
「言わないか!」
反抗的な表情に逆上した竹野は怒鳴り声を上げ、「言わないのなら、こうしてやる」と、吐き捨てるように言い置いて秋子の鉢から離れ、ライターを手に持った。秋子の顔面にライターを近づけ、火を点ける。
(続く)
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