魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 読者投稿小説「熱い花蜜」【11】

作= 鬼堂茂


SM雑誌のグラビアに載っているモデルは高校生時代に憧れていた同級生だった!? 実在のモデルを元に妄想を膨らませて描いた投稿SM小説。久しぶりの対面、握った秘密、そして密かに育んできたサディスティックな願望......。危険な再会の果てに行き着くアブノーマルな愛の結末は如何に。『S&Mスナイパー』1984年4月号に掲載された作品を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【11】脅迫・2

「オイ、答えろよ」と、言って、竹野は熱く濡れた指先をつぼみの中でグルグル回転させた。秋子の体が竹野の尻の下で弓なりに反る。掻き出された花蜜が、指をつたいシーツに流れ落ちた。

「言う、言う、言うー......」
「ヨシ、それなら、口を楽にしてやろう。しかし、大声を出すなよ、いいな!」

竹野はそう言って、秋子の口から猿轡を外した。

「さあ、白状しろよ。秋子のセックス体験を」

言いながらつぼみの中で指をクイクイと動かしていく。

「アウッ」と秋子は呻き、悩ましく眉根を寄せながら、つっかえつっかえ、今までのセックス体験を話し始めた。しかし途中から話し声が鳴咽に変わり、閉じられた瞳からは泪がポタポタとこぼれ落ちる。

「まだ、終わっていないだろう。早く、続きを言えよ」

興奮状態にある竹野は容赦がなかった。冷酷な視線を秋子に向け、軽く頬をひっぱたく。

「もう、嫌。もう、言えない。もう、やめて。もう......」

秋子は小さく呟き、そのまま唇を硬く閉じてしまった。

「言わないか!」

反抗的な表情に逆上した竹野は怒鳴り声を上げ、「言わないのなら、こうしてやる」と、吐き捨てるように言い置いて秋子の鉢から離れ、ライターを手に持った。秋子の顔面にライターを近づけ、火を点ける。

(続く)


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