魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 読者投稿小説「熱い花蜜」【13】

作= 鬼堂茂


SM雑誌のグラビアに載っているモデルは高校生時代に憧れていた同級生だった!? 実在のモデルを元に妄想を膨らませて描いた投稿SM小説。久しぶりの対面、握った秘密、そして密かに育んできたサディスティックな願望......。危険な再会の果てに行き着くアブノーマルな愛の結末は如何に。『S&Mスナイパー』1984年4月号に掲載された作品、今回が最後です。


【13】絶頂

「よし、いい娘だ。変なことをすれば、またこうするからな」と、再びライターの炎をビーナスの丘に近づけていく。そこの翳りは、すでに全て焼き焦がされていた。

秋子は恐怖に顔を引き攣らせながら何度も首を縦に振った。

「判ったな」

竹野がそう言うと、秋子は竹野に体を擦りつけて媚びた瞳を潤ませた。

竹野は秋子の顔の上へ馬乗りになり、いきり立っている分身を秋子の口に押し当てて、「舐めろ」と、低く命じた。

竹野の声にはじかれたように、秋子は首を立てて、反り返ったものを唇のの周りで転がした後、一気に咽喉奥まで咥え込んだ。

生温かい唾液が分身を包み、ザラザラとした秋子の舌の動きが竹野の大脳を快く刺激した。秋子の瞳から大粒の泪が溢れ、頬を流れ落ちていく。

「食え、もっと食え。舌を遣うんだよ。俺を満足させないと焼マ×コにするぞ」
「うぐ、うぐぐうっ......」

秋子に経験がない訳ではなかったが、こうした屈辱的な形での口淫は初めてであった。汚辱と羞恥の谷底に突き落とされ、涙と唾液で顔中ベトベトになりながら必死に口をすぼめ、舌を動かす。チロチロとにじみ出る男の淫液を舌先にのせ、亀頭にまぶす。

竹野の脳天に凄まじい快感が突き刺さった。秋子の頭をかかえる両手に力が入る。と、次の瞬間、竹野はかつてないほどの幸福感と絶頂感の中で「ウッ」と小さな呻き声を漏らすと、脳内の毛細血管を破裂させて一生に一度の昇天を迎えたのであった。
(了)


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