作= Hibi Seiichi
【11】精飲
怒張が和子の口の中でますます熱く鋼鉄のように硬くなっていく。
「うっ......あうっ......」
宏が呻き声を上げた。
怒張が和子の口の中に大量の樹液を吹き上げた。母の性器をむさぼりながら、宏があっけなく爆発したのだ。
(むぐうっ)
青臭い液をドクドクと口の中に注ぎこまれ、和子は思わずむせ返りそうになった。
「おい、こぼすなよ。飲みこんでやれよ。可愛い息子の精液だ、一滴残らずな」
渋沢の命令が頭の上から飛んできた。和子は怒りを含んだ目で、うらめしそうに渋沢を見上げながら、口いっぽいの樹液をゴクリと音をたてて飲みこんだ。和子の目が涙で濡れた。
「やっぱり若さだな。一回出したくらいじゃ全然おとろえないぜ。宏、口の中もいいが、やっぱりオ××コに一発入れたいだろう?」
渋沢の声に、放心状態にあった宏はギョッとして我に帰った。信じられないという顔で渋沢を見上げた。だが、和子の方はそれほど驚く様子を見せなかった。最後はそう命令されるだろうことを和子は予想していたのである。それに対して逆らう術がないということも......。
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