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▼ スナイパーアーカイブ・ギャラリー 1988年6月号 読者投稿小説「母なる夜」【13】

作= Hibi Seiichi


ある夜、一人の受験生と彼の美貌の母の前に現われた恐るべき訪問者。平和な家庭を崩壊させる恥辱行為の数々は徐々にエスカレートし、母と子の禁断の関係までも強制する――。確かな筆致でスピード感のある凌辱展開を愉しませる官能バイオレンス・ロマン。『S&Mスナイパー』1988年6月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【13】遠い夜明け

左手でたわわな乳房を鷲掴みにし、右手で白い下腹部を荒々しく撫でまわし、陰毛をザリザリと音をたててかきむしってからいきなり怒張を乱暴に突き立てた。

その瞬間和子が無言で目を見開いた。諦めに満ちていた顔が凍りついたように......。宏の肉棒は、幾重にも重なった媚肉のヒダを乱暴にかき分けながら、ズブズブと沈みこんでいった。

「むむっ......あ、あむ......」

和子が呻いた。痛そうな表情であった。が、たぶんそれは実の息子に犯された心の痛みなのであろう。

宏は恍惚とした表情で腰を動かし始めた。それはしだいに、子宮をえぐるような動きに変わっていく。宏は急速に昂まる快感の中で完全に我を忘れていった。もう、その腰の動かし方には、何のとまどいも感じられない。和子は激しく股間を突き上げられ人形のように揺り動かされている。苦悶に耐える美しい顔が渋沢にはゾクゾクするほどなまめかしいものに見える。

やがて一段と激しく腰を突き上げ始めた宏が、獣のような絶叫を放った。同時に息子の樹液を体内に注ぎ込まれたことを知った和子もイヤイヤをするように首を振って小さく叫んだ。やがて、大粒の涙がボロボロと彼女の頬を伝わった。

母親のふくよかな肉体の上で恍惚とした表情を見せる宏。頬を歪めて笑っている渋沢。

和子は悪夢を見ているような気がした。

(これから自分達母子はどうなるのかしら......)

そう思うと和子は背筋が寒くなった......。

外ではいつの間にか風が吹き出していた。星が冷たく輝いている。夜明けは、まだ遠かった。
(了)


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