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▼ スナイパーアーカイブ・ギャラリー 1988年6月号 読者投稿小説「母なる夜」【4】


作= Hibi Seiichi


ある夜、一人の受験生と彼の美貌の母の前に現われた恐るべき訪問者。平和な家庭を崩壊させる恥辱行為の数々は徐々にエスカレートし、母と子の禁断の関係までも強制する――。確かな筆致でスピード感のある凌辱展開を愉しませる官能バイオレンス・ロマン。『S&Mスナイパー』1988年6月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【4】始まった女体講義

渋沢は宏の父が大金を積んで来てもらった家庭教師であった。大金を積んだのは、宏が塾から帰ってきた後で、午前零時から三時までの特殊な時間に勉強を見てもらうためだ。

暗い男だが、渋沢の教え方は上手で、もともと成績のよい宏の中学校での順位が短期間でグンと上がったので、よい家庭教師にめぐりあったものだと和子は喜んでいたものだ。 

その渋沢が宏の目の前で和子を犯そうとしている。今まで本性を隠して自分達をあざむいてきたのだ――和子はそう思った。

「ひどい奴を雇ってしまった、そんな顔をしてるな二人とも。はは、確かに俺はひどい奴だよ」

そう言って渋沢は乱暴にブラウスの前をはだけ、叫び声を上げて身をよじった和子の頬をビシリッと平手で殴りつけた。

「ひいっ......やめてえ!」

驚きと痛さに叫び声を噴き上げた和子は、殴りつけられた恐怖のために、美しい顔を暗く歪めた。

「やめて下さい、殴るなんて酷いじゃないですか!」

宏が噛みつきそうな顔で叫んだ。

「さて宏......いつも受験のためにつまらない勉強をしているから、今夜は女の体についての講義をしてやろうじゃないか」

渋沢は興奮をかくせないらしく、少しうわずった声で言ってから、母親の四つん這いの姿を目の前にして、泣きそうな顔で体を震わせている宏の襟首を掴み、和子の突き出されたヒップの前に顔を突きつけた。

「いやあ......」

和子はあまりの恥ずかしさに身をくねらせた。

(続く)


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