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▼ スナイパーアーカイブ・ギャラリー 1988年6月号 読者投稿小説「母なる夜」【8】

作= Hibi Seiichi


ある夜、一人の受験生と彼の美貌の母の前に現われた恐るべき訪問者。平和な家庭を崩壊させる恥辱行為の数々は徐々にエスカレートし、母と子の禁断の関係までも強制する――。確かな筆致でスピード感のある凌辱展開を愉しませる官能バイオレンス・ロマン。『S&Mスナイパー』1988年6月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【8】非情な命令

「ああ......うぅ」

和子はおぞましさに身を震わせ、美しい顔を苦悶させて呻いている。上気した顔が汗でぐっしょりと濡れ、額や頬に髪がべったりとまとわりついている。

宏は母の性器を思う存分こねまわしているうちに、だんだん頭の中が真っ白になり、自分が何をしているのか分からなくなってきた。和子は宏の指の使い方で息子がふたたび発情してしまっていることを知った。

(お願い宏、興奮しないでちょうだい。ああ、私達は母子なのよ、血がつながっているのよ)

心の中で祈るように叫んだ和子。だが、その時、渋沢がさらに恐ろしいことを言った。

「おいっ、指で悪戯するだけじゃつまらないだろう。お母さん、宏の怒張を舐めてやれよ」
「!」

和子はぎょっとして頬を歪めた。宏も驚きに絶句し、指の動きを止めた。いくら何でも母が可哀想すぎる、と宏は思った。宏自身恥ずかしくて恐ろしい。

「さぁ宏、仰向けになれ」

と、渋沢が宏の体を蹴り上げるように転がした。宏は転がされるまま仰向けになり、複雑な表情で渋沢を見上げた。

「さぁお母さん、シックスナインの形に宏を跨ぐんだ」

そう言った渋沢の目は熱く輝いている。無念そうな表情で和子は、尻を宏の顔の方に向けて宏の体を跨いだ。

(続く)


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