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▼ 読者告白手記「秘縄に濡れた女たち~ある引越し請負業者の可虐体験記」【2】

作= 山本浩一郎


引越し請負い業を始めたばかりの男に訪れた、願ってもない好機。以来、男はかつて想像したこともなかった淫楽の日々を送ることになる――。『S&Mスナイパー』1980年7月号に掲載された読者告白手記を、再編集の上で全14回に分けてお届けしています。


【2】理由(わけ)ありの美女

俺の直感はズバリ的中! そのでっけェ家にいたのは、27、8歳の女ひとりで、これがまた、目ン玉の飛び出るような美人なんだよ。

引越しのためにスラックスとトレーナーっていう服装だったけど、切れ長の目といい、色の白さといい、着物を着るために生まれてきたんじゃねェかっていうほどの日本的な女なんだよ。

そうかと言って、からだつきは日本人離れしてるんだなァ。こう......オッパイはツンと飛び出る感じで、ケツだってブリンと外人みたいに突き出てるんだよ。

そのオッパイだってケツだって、かたちは外人みたいなんだけどこう......全体的につつましやかなんだ。

ちょっといい女に会うと、ビビーッとすぐポコチンに響いちまう俺だけどさ、その女を見たときは、ポコチンもうなだれてご挨拶ってゆうテイタラクよ。

声だって、銀の鈴を鳴らしたようで、ゾクッとするように淑やかなんだ。

引越しの荷物はそんなに多くはなかったけど、ひとつだけ気になるものがあったんだ。

それはひと抱えもあろうかっていうダンボール箱で、俺が運ぼうとすると、

「アッ、それは、私が......」

って、まるでこっちが悪いことをするような感しで、触らせねェんだよ。

「でも、奥さん、こりゃ、ちょっと、無理じゃないですか」

って俺が言っても、ダメなんだ。

(続く)


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