魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 読者投稿小説「熱い花蜜」【3】

作= 鬼堂茂


SM雑誌のグラビアに載っているモデルは高校生時代に憧れていた同級生だった!? 実在のモデルを元に妄想を膨らませて描いた投稿SM小説。久しぶりの対面、握った秘密、そして密かに育んできたサディスティックな願望......。危険な再会の果てに行き着くアブノーマルな愛の結末は如何に。『S&Mスナイパー』1984年4月号に掲載された作品を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【3】計画・2

「僕は、福岡に帰ってたんだ。そうしたら、杉本が遊びに来て、年末に忘年会を兼ねた同級会をやろうってことになっちゃってさ。その幹事に僕と秋子が決まった訳」

竹野は、考えていた嘘を言った。

「えっ、私が幹事に? 困ったな。同級会はやりたいけど、幹事は、あまりやりたくないのよね」

電話の向うで、秋子が困惑して言った。

「うん、僕もやりたくないんだ。でも、決まちゃったから、もう取り消せないしね」
「そうね、しかたないわね」
「それで、打ち合わせをしたいんだけど......いつがいい?」
「急な話なのね。うん、私は、いつでもいいよ」
「じゃあ、明日は?」
「うん、いいよ」
「それじゃあ、明日の午後一時、下北沢の改札口はどう!」
「うん、いいよ。下北沢の改札口に午後一時に行けばいいのね」
「じゃあ、待ってるから。お休み」
「うん、お休みなさい」

電話を切ると、竹野の腋の下は冷や汗に濡れていた。「これでよし」と微笑して、煙草に火を点ける。

秋子は高校時代と同じように、相変わらず言葉の初めに「うん」を付けていた。さの変わらない感じが竹野には嬉しかった。

バスに入り、念入りに体を洗った。石鹸をつけた指が、竹野の分身を洗い始めると、再び秋子のヌードを想い出し、タイルの上に仰向けになって、オナニーに耽った。
(続く)


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