投稿者=匿名希望
【7】今も一線を越えることなく
「あぁ、ちょうだい、ちょうだい!」
「いけない、文子、それだけは! それだけは!」
自分でも劣情に押し流されそうになっていた私は、思わず平手で彼女の尻たぶを引っ叩いていました。
「あぁーッ!」
その途端、思わぬ出来事が起きました。文子さんが絶叫を迸らせて失神してしまったのです。
「ちがうの、痛くて気を失ったんじゃないの、よかったのよ、すごく……こんな感じ、主人との時もなかったわ……」
数分が経って気がついてから、彼女はそう言って私に満足そうな笑みを向けました。
当然のことではありますが、私にとってもこんなことは初めてです。よほど私と文子さんの相性がよかったのだろう、そう思う以外にありませんでした。
それからというもの、私たちは手をかえ品をかえ、いろいろな実験を楽しむようになりました。お尻の他に胸を叩いてみたり、ワキ毛を伸ばしておいて1本1本抜いてみたり。その度に文子さんは心の底からの感動の声を聞かせてくれました。
もちろん、最後の一線だけは絶対に越えないようにと気をつけておりますが、今の私は、文子さんのことをご主人以上に知っているつもりです。痔のほうはあいかわらず……しかし、忘れかけていた男としての喜びが返ってきた以上、大した苦にはならなくなったというのが実情です。
(了)
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