魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 読者投稿小説「熱い花蜜」【7】

作= 鬼堂茂


SM雑誌のグラビアに載っているモデルは高校生時代に憧れていた同級生だった!? 実在のモデルを元に妄想を膨らませて描いた投稿SM小説。久しぶりの対面、握った秘密、そして密かに育んできたサディスティックな願望......。危険な再会の果てに行き着くアブノーマルな愛の結末は如何に。『S&Mスナイパー』1984年4月号に掲載された作品を、再編集の上で全13回に分けてお届けしています。


【7】拘束と猿轡

激しく抵抗する秋子の体を押さえつけながら、あらかじめ用意しておいた洗濯ロープをベッドの下から取り出した。ワンピースをグシャグシャにして、泣き叫び抵抗する秋子の手首を掴み、素早くベッドの脚に縛りつけた。

そして、秋子の体に馬乗りになり、ワンピースの襟を掴み、おもいきり引き裂いた。オフホワイトのワンピースが、ビリビリと地獄の施律を奏でる。

「イヤーッ!」

悲鳴を咽喉から絞り出し、全身をツーンと硬直させると、一瞬のうちに秋子は意識を失った。

悲鳴で竹野の耳がガンガンしていた。顔をしかめながらハサミを使ってワンピースを裾から上に向けて切り裂いていく。ハサミが鈍い音を立てるたびに、竹野の分身がブリーフの中で熱くふくらんだ。

切り裂いたワンピースを、さらに細く切り、竹野はロープと猿轡を作った。そして秋子のスラリとした両足を大きく拡げ、ベッドの脚に強く縛りつけていく。

口に猿轡を噛ませた。

ベッドの上に失神したまま大の字に縛りつけられた秋子の体は、何とも言えない淫靡な姿をしていた。上半身は袖だけ残されたワンピースとベージュのブラジャー。下半身にはパンティストッキングと、やはりベージュの薄いバンティがかろうじて残されているだけだ。

竹野の心臓がドクドクと高なり、ハサミを待った手が小さく震える。
(続く)


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