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▼ 犬になった美少年 第1回

犬になった美少年 第1回


投稿=大西恵美香(仮)
36歳デザイナー

犬になった美少年 第1回

美少年の初々しい一物を苛めると私のスキャンティはびっしょりでした……

●手紙

〈おばさまが大好きです。どうかぼくをおばさまの召使いにしてください。おばさまのお靴をみがいたり、コートにブラシをあてたり、下着のおせんたくをしたり、それからマッサージなどしたいのです。おばさまはぼくにとってあこがれの人です。おばさま、どうかぼくをおばさまの忠実な召使いにしてください……〉

私がこんな手紙を手にしたのはこの春のことでした。最初、私は弟子入門の手紙かと思ったらそうではなく、いささかびっくりしてしまいました。

というのは私はこの世界ではかなり知られたファッションデザイナーで、毎年、パリのファッションショーにも出品していますし、日本の主なデパートでも作品を発表しています。

私のつくるオートクチュールの「ナウなセンス」が最近評判になり、特に上流社会の婦人たちに人気があるのです。いまの六本木の店にも何人かの弟子がいて男女の弟子希望者は、すくなくないのです。それでその手紙もその類いだと思って開いたのですが、私は内容のショック度にいささかおどろきました。

あわてて差出人を見るとS区K町のM・Tとなっています。そこは私の自宅のあるF町と私鉄で二駅はなれた町でした。〈どうして私のことを知ったのだろう……〉

ひょっとするとM・Tは私のことをよく知っている気がするのです。というのはK町とF町のあいだに公園があり、私はよく犬を連れて散歩するのですが、その時の私の服装やヘアスタイルがかなり派手なので、おそらく誰からも注目されているのだと思ったからです。

そしてM・Tも私の姿を見ていたかも知れないのです。私はそれでふと公園近くのK高校を思いだしました。K高校はT大合格で全国的に有名な名門私立校で、公園でときおり詰襟の学生たちをよく見ていたからでした。(どんな子だろう……)

私はM・TがK高校の生徒であるような気がして、ふと胸か騒ぎました。私はすべて"おちこぼれ"は嫌いだが、"秀才"や"エリート"は好きです。文面はしっかりしているし、稚いながら誤字もない。私はもしM・Tが"秀才"タイプの少年なら、会ってやろうと思いました。


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