私は多情な悦虐人形 第7回【2】
私は多情な悦虐人形 第7回【2】
田上さんは私のお尻の方から手を差入れて秘所をまさぐるのです。
●三者三様のマニアたち
「……もちろん、ボクの絵画論や性に対する考えはズッと前から持っていたものなんだけど、ほんとうにできるとは、思っちゃいなかったんだよ。でも、加代さんと会ったときから、ボクはボクの感じ方や考え方を実践できるような気持ちになったんだ……」
私はその言葉を聞くと、つくづく私という女を愛してくださる男の人達との出会いを、宿命とも至福とも思ったのでした。
信じられないような行為を次次と受けて、私はとうとうその快感のあまりの激しさに失神してしまいました。
ほんの一分にも満たない時間のようでしたけど、私はたしかに気を失っていたのです。
こうして私はいまだに三人の男の人から激しく深く愛されているのです。
植木さんも田上さんも華岡さんも、まるで同盟を結んでいるように、私に他の男性関係のことは訊こうとしません。
みなさんそれぞれ私を愛する方法に自信を持っているので、そんなことを"訊く必要"もないのでしょうか……。
私は私で、植木さんのお位置にも似たスパンキング、田上さんの遊戯的な緊縛、そして華岡さんの激情にあふれたアナル・セックスといった、それぞれに違ったSM的な歓楽を受動しているのです。
どうしてこんな私の体験を書き送る気になったのかと言いますと、実は、今年の春、三人のかたから別々に、SM雑誌を見せられたのです。
それがみんな、
「SMスナイパー」
だったのです。
三人のかたは異口同音に、
「これは、近ごろになく、おもしろい本だよ。加代もこれを読んでもっと自分を理解してはどうだ」
と言ったのです。
私はこの雑誌を拝読して、いろいろな刺激を受け、興奮を味わいました。
写真の女性たちはモデルさんなのでしょうけど、私には、そんな女性がこの世に少なからずいるように思えるのです。
口はばったいようですけど、新鮮な刺激と、そして、人間の本性のひとつであるSMといったものをいつまでも世の中に送りつづけていただきたいと思って、私はこの告白をお送りしました……。
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