作=Mっ子(まじめっ子)女子高生
【13】新体操部、おじさんに見せる
バッグからTシャツとトレパンを取り出すと、下着も着けずに、そのまま裸の上に着込みました。すぐに自動車のエンジンの音が聞こえ、伯父さんの車が庭に入って来ました。本当にもう少しでたいへんなことになるところでした。伯父さん、わたしたちのあの姿を見たら、腰を抜かすほどびっくりしたに違いありません。
リボンや棍棒などの後片づけがあるので、わたしたちは学校まで送ってもらいました。
「バイバイ。ありがと、伯父さん。来年の夏もまたお願いします」
別れ際にみんなで伯父さんに、トレパンを思いっ切り引っ張り上げて、見せてあげました。車の中で話し合った、伯父さんへの御礼です。下に何も着けていないので、全部が丸見えになってしまいました。
部屋で後片づけをしながら、びっくりして目を丸くしてた、あの時の伯父さんの顔を思い出して、みんなでクスクス笑い合いました。
「どうせなら、Tシャツも上げて見せてあげればよかったね」とわたしが言ってみたら、「そうだね。来年はそうしようよ」とみんなもすっかりその気になってしまいました。
さて、これで、わたしたちの合宿は終わったわけですが、その後、問題の新人戦では、やっぱりわたしたちの実力はまだまだで、あまりいい成績を残すことは出来ませんでした。
でも、わたしたちの新体操部は、正式な部に昇格して、小さいけれども独立した部室をもらうことが出来ました。そして、合宿のあの時のあの変な体験は、新しい遊びとして、わたしたちの間で流行っています。
(続く)
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