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▼ 晒された秘部 第5回【1】

晒された秘部 第5回【1】


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文=法野巌
イラスト=笹沼傑嗣

晒された秘部 第5回【1】

男の目の前で白い裸身が顫え、秘唇が引き裂かれる……。

●淫事の果て

早夜は男の一物を口に含んだ。それは巨大で、男を歯で傷つけないために、思い切り口を開かねばならなかった。男が根元まで挿入してきた時、早夜は思わず叶きそうになった。喉の奥の粘膜への刺激のためであった。

一平はどうしようもなかった。為す術を知らなかった。今、目の前で愛する妻が男の一物を口の中に迎え入れている。こんなことは一平は今まで一度もしたことはなかった。最初のうち早夜は苦しそうに喉を鳴らしたりしていたが、2回、3回と頭を前後に揺動させているうちに、コツを知ったのか、滑らかな動きをするようになっていた。

これは早夜の裏切り行為ではないか。

いやこんな状況では仕方のないことだろう。

一平は目の前の陰惨で淫靡な光景を眺めながら煩悶していた。

男は早夜の口から男根を外すと、彼女を布団に仰向けにして横たえた。そして、彼女の足の縛めを解くと、両足を割り、その太股部に男の腰をあてがい、そしてゆっくりと沈めていった。

男の腰はまるで蒸気機関車のように激しいスピードで動いていた。快楽の頂点を意図的に早めているような動きであった。男は身を早夜の体内に入れて5分もたたないうちに、快楽の泉を爆発させたようであった。男の短い呻き声がそれを示していた。

だが、男はそのままの姿勢をしばらく続けていたかと思うと、又、再び動きを開始した。2度めに挑戦したのだ。しかも一時たりとも早夜の体から男の体を外さないままで。

一平には信じられないことであった。

彼の2週間どころか、1カ月分ほどの行為を今、男は目の前で演じているのだ。極めて短時間のうちに。

早夜は、男が彼女を犯してから5分もたたないうちに射精したことを感じた。

これで終わりだ。そう思ったのがいけなかった。気を緩めたのが間違いだった。男は射精後も早夜から離れなかった。その男根は相変わらずの力強さを保ったままで早夜の体腔内にとどまっていた。そして、再び快楽の波を生じさせるべく始動したのだった。

あっと思った。だが手遅れだった。


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