晒された秘部 第5回【2】
晒された秘部 第5回【2】
男の目の前で白い裸身が顫え、秘唇が引き裂かれる……。
●淫事の果て
早夜の体は、男の2度めの攻撃を迎え入れてしまった。局部に快楽の火がついてしまっていた。その火は早夜にも予想のつかない火だった。このような火がつくことを早夜はこの時初めて知ったのだった。点火した火は僚原の火のように早夜の体中に広まって行き、快楽の波はどうしようもないほどの高波となり早夜を翻弄した。
もはや押さえることは不可能だった。
早夜は呻き声をたて、足を男に絡ませ、快楽を肯定する短い言葉を発した。この快感の波から逃げるためには、自分も一緒になって動きを共にすることだと早夜の肉体は考えたのかも知れなかった。
驚いたのは早夜だけではなかった。
一平の衝撃はすさまじいものがあった。
たったの今まで見ず知らすだった男に犯されながら早夜は喜悦の声をもらし、そればかりではなく、その両手両足でもって男に絡みついてさえいるのではないか。
信じられないことだった。あの大人しい早夜が、一平との夜の生活においても極めて淡白だったあの早夜が。
一平は恐ろしかった。それは男の振る舞いに対するものではなかった。早夜が、いや女というもの全般に対する恐怖であった。
嵐は去った。男はたて続けに5回早夜を犯した。早夜の体は全く別人のように男に反応していた。5回犯した後で男は金を奪い、等々力家から去って行った。
犯人が逮捕され、強盗の罪で起訴された。犯人の白木継夫には前科があり、実刑を科されることは間違いのないことだった。
だがたとえ継夫が実刑となり再び刑務所に収監されようと一平の気持ちはおさまりようがなかった。事件の発生した以前の状態に戻すことは不可能だった。早夜との平穏な、平和な生活を取り戻すことは絶望だった。
早夜は、事件後も一平にはよく尽くしてくれていた。優しかった。それはあの事件を忘れるためとしか言いようのないほど献身的なものであった。
一平もそんな早夜が哀れであった。しかし一平は早夜が相変わらず従順で優しいのがたまらなかった。そうであればあるほど一平は苦しかった。遣り場のない怒りが湧いてきて、体が引き千切れんばかりとなるのだった。何に対する怒りだろう。犯人に対してか。応えてしまった早夜に対してか。早夜を喜ばせることの出来ない自分に対してか。
早夜には夫の苦しみがわかっていた。
だがどうすることも出来なかった。
そして一平は自ら命を断った。
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